高校時代、修学旅行を目前に控えたときのことでした。先生から「向こうへ行ったら、ファーストフードやコンビニで安易に食事を済ましてはいけない。高いものでなくてもよいから、地元のおいしいものを食べてくるように」と教えられました。
「暮らしを支える衣食住の中で、変遷を免れない衣服や住まいに比べ、食べ物は形の上で最も残りやすい。だから、そこの名物を口にすれば、その土地の歴史を舌で感じる事になる。また食べ物は、その土地の人々の好みや気質を直裁に反映するものである。したがって土地のものを口にすれば、味を通じて地元の方と感覚を共有することができる」というのがその御説の骨子でした。
英単語、微分積分いずれも記憶のかなたですが、こうした話は妙に印象に残るもので、いまも旅先においては実行している恩師の教えです。
さて、所変われば品変わるもの。三十年以上関東の醤油味に慣れた舌には、この土地特有の塩出汁の味が新鮮に感じられます。
食堂のおかあさんの作ってくださる切り干し大根も、あっさりと白く、京都南座横の老舗「松葉」で頂いた「にしんそば」のお汁も、透き通って上品な色合いでした。一見さらりとしていますが、しっかりとコクがあるのが特徴です。
また名物の豆腐料理も、店先に豆乳や豆腐ヨーグルトなどを並べており、気軽におやつにできるのもうれしい事です。豆腐や油揚げも、おかずの中でさりげなく存在感を発揮しています。油揚げと人参の細切りを白和えにしたのや、歌舞伎「葛の葉」に由来する信太巻なども、この地方に根付いたお惣菜のようです。
勉強に来たのに、食べ物ばかりに目移りするのが凡夫のいやしさ情けなさですが、こんな事からでも、京都の息吹をみなさんに感じていただければ幸いです。
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