身読会と言う所は何をしているか分からない方がいらっしゃるのでチョットお話させていただきます。
月に二回の十六日と三十日の御総講の時に、境内、洗濯、掃除機のゴミの処理等その他諸々の御奉公です。
私が会員になって長くいつの間にか八十歳を過ぎましたので、これからは若い方に入っていただき頑張ってやって欲しいと思っております。
私が身読会に入って楽しく御奉公を続けて参りましたが、主人が病気になり三、四年が過ぎた頃から、介護疲れのせいか、気の重い苛立つ日々を送るようになって行きました。 投げ出したくなる気持ちになる日も有りました。
月二回の御総講の日だけ娘が主人の世話をしてくれるので、お寺に出かけ身読会の御奉公をする事で気分転換になりましたが、日が経つにつれ、益々心が晴れなくなってしまいました。
お看経を毎日あげていましたが、主人の事を考えると、集中できずにいたので、これではいけないと一生懸命いつも以上に口唱しました。いつの間にか少しずつですが心が穏やかになって行く事が分かりました。
そのお陰で長い介護生活を経て主人を見送る迄、腹を立てる事も少なく一生懸命主人の世話が出来たのも「心の御利益」をいただけたのだと思います。
一人になると今度は寂しい日々になりましたが、八十を過ぎた今でも身読会の人達と楽しく御奉公が出来るのも御利益に違いないと信じております。
御教歌 くるしみの 海にいづむと 見えつるも 御法の浪に うかぶ諸人
K.E