年末年始の諸行事

真冬の寒さが身にしみる今日この頃です。お寺の境内でも霜柱が立っております。さて、今年も残すことあと4日となりました。 

新年を迎える準備等でお忙しい日が続いていると思いますが、今年、無事に過ごせた御礼、そして平成25年も家族内が健康で御奉公させて頂けるように、ご家族そろって乗泉寺へお詣りさせて頂きましょう。 

霜柱31日…年末御礼お看経(渋谷午後4時~5時)
元日… 元旦会 (午前0時~)
            初お看経(午前6時半~)
3日…  初総講「祝杯式」(午前10時~)
くんげ会書き初め大会(正午~)
6日…  寒参詣開始(2月4日まで)
12日…開講記念総講(午前10時半~)
併修=高祖大士御命日総講
13日…成人式(午前11時~)

なお、初参詣や初総講には忘れずにお初穂をあげさせて頂きましょう。初灯明料、お花料、お賽銭、献花、特志等、いろいろとお初穂の志をあげることができます


総講参詣意識改良

参詣風景本日、10時半より門祖日隆聖人御命日総講が奉修されました。平成25年度は、このお総講参詣により強く意識をもっていただき、お参詣の充実をはかることを、総祈願でお勧めしております。 

以下に乗泉寺通信12月号掲載の総祈願解説より「総講参詣意識改良」の項目を転載しますので、お互いに総講参詣への意識の改めさせていただきましょう。尚、次回のお総講は3日の10時より初総講(祝杯式)が奉修されますので、家族や部内信徒お誘い合わせの上、皆でお参詣に励ませていただきましょう。 

「総講参詣意識改良」

当宗では、高祖会・門祖会・開導会と称し年に3回お会式を奉修します。それは蓮隆扇三祖への大恩報謝の為です。この3回のお会式の外に、毎月「総講」と名付けて法要を奉修します。乗泉寺では、月始祈願総講をつとめ、1ヶ月間無事のご祈願のお香経を御宝前にお供えします。 

更に高祖大士(13日)・開導聖人(17日)・門祖聖人(25日)の報恩総講。30日に世田谷別院で日歓、日晨両上人・歴代住職の報恩総講をつとめます。 

この「お総溝」とは、すべての信徒が集まって営む御講という意味です。親などの年回には、自分自身が願主となって法要をつとめますが、蓮隆扇三祖は、私ども佛立信徒にとってかけがえのない教えの親です。故人となった親同様、いやそれ以上の思いをこめて、ご命日には全信徒が願主となってお寺で皆が相よって報恩の法要を営み、お参詣に励むのです。 

ご回向の時、お招きした方々に出来るだけのご供養をさせていただくように、お総講では、お花科やお灯明料、お賽銭、お盛物等をあげて布施行として財の功徳を積み、果報を得るようにさせていただくのです。更に親や縁者のご回向やお塔婆をあげ、余慶の功徳を積ませていただくのです。 

ともすればマンネリ化しつつある昨今、お総講の意義を再確認していただくために総祈願にあげました。 蓮隆扇三祖への大切な報恩行として一回でも多くお参詣させていただきましょう。


心の御利益

御教歌 くるしみの海にしづむと見えつるも 御法の浪にうかぶ諸人 

ありがとうございます。身読会と言う所は何をしているか分からない方がいらっしゃるのでチョットお話させていただきます。月に二回の十六日と三十日の御総講の時に、境内、洗濯、掃除機のゴミの処理等その他諸々の御奉公です。 

私が会員になって長くいつの間にか八十歳を過ぎましたので、これからは若い方に入っていただき頑張ってやって欲しいと思っております。 

私が身読会に入って楽しく御奉公を続けて参りましたが、主人が病気になり三、四年が過ぎた頃から、介護疲れのせいか、気の重い苛立つ日々を送るようになって行きました。投げ出したくなる気持ちになる日も有りました。 

月二回の御総講の日だけ娘が主人の世話をしてくれるので、お寺に出かけ身読会の御奉公をする事で気分転換になりましたが、日が経つにつれ、益々心が晴れなくなってしまいました。 

お看経を毎日あげていましたが、主人の事を考えると、集中できずにいたので、これではいけないと一生懸命いつも以上に口唱しました。いつの間にか少しずつですが心が穏やかになって行く事が分かりました。

そのお陰で長い介護生活を経て主人を見送る迄、腹を立てる事も少なく一生懸命主人の世話が出来たのも「心の御利益」をいただけたのだと思います。一人になると今度は寂しい日々になりましたが、八十を過ぎた今でも身読会の人達と楽しく御奉公が出来るのも御利益に違いないと信じております。 ありがとうございます。(E.K)

平成24年度夏期参詣信行体験談集「涌出」より


福徳円満

御教歌 仏前の香花燈明ふき掃除 すればわが身の福徳と成 

お互い御同前の生活の中心は御宝前です。御宝前は、家の柱、身の柱、御宝前にお仕えさせていただくことにより、くずれない幸せを自分の身に感得できます。法華経の法師品には、花、香、瓔珞、抹香、塗香など十種供養が説かれております。信心の基本は身口意の三業にわたり御宝前にお給仕させていただくことにあります。 

身の供養=御宝前のお給仕、お清めの御奉公、お祖師さまのお住まいをつねにきれいにする。お初水をとり、お花をあげ、新鮮な食物をお供えしましょう。

口の供養=御題目口唱、ご法味をおあげする。朝夕勤行怠らず、口唱の音声を絶やさない。御供水をいただきつつ口唱行にはげみ、口唱の味を体で憶えてください。

意の供養=御法を敬う。供養、恭敬、尊重、讃歎して、尊敬と感謝の意をもっておつかえすること。 

また、亡くなった人の冥福を祈る時には追善供養が大事です。ご冥福とはあの世に行っても幸せになることを祈るという意味です。御宝前を中心としてお祖師さまに喜んでいただこうと信心修行にはげみますと、福徳という果報を得ることができます。福徳には二つの意味がこめられております。 

①体の御計らいをいただく。たとえ体が弱いなら弱いなりに長く命を全うすることができます。御題目を全身で唱える。お寺参詣、お講参詣にはげみますと、経力で知らず量らずのうちに体が丈夫になつてきます。妙の力によって駄目が駄目でなくなります。 

②御奉公が楽しく喜んでさせていただけ、億劫がらずに積極的に前向きに明るくなります。陽気に生きがいをもって毎日を暮らすことができます。御奉公という動きのなかに喜びが涌いてきます。一日に一回は親からいただいた二本の足を使ってお寺参詣にはげんでください。 

信心が研ぎ澄まされますと、目には見えないものが見えてき、今まで分からなかったことが分かってきます。信心の眼で見ますと、功徳を積むことの大切さ、と同時に罪障の恐ろしさを感得できるようになります。信者成仏、謗者堕獄という言葉の重みを実感できます。 

信心は机の上、書物の中にはなく、一人一人の心の中に涌いてくるものです。書物もそれなりに信心増進には必要ですが、上手に活用をしてください。今は紙の洪水でして印刷物が多いですが、願わくば書物は紙の起爆剤となって、信智増進に役立てば結構です。なかでも御利益談を読み聞かせてください。 

信心教育は一対一が原則です。一人一人に丁寧に、きめこまかく、親切心と思いやりといたわりの心をもって、時にはきびしく、育成にはげみましょう。時間がかかります。あわてず、あせらず、あてにせず、ということを心がけてください。 

「故に信心は、机の上、書籍の中になし。唯、人の心の中に起る信なれば、信の一字詮也と。」 

ところで、気象用語でいう「三寒四温」をもじって、「三感四恩」という言葉もあります。「三感」とは感謝、感激、寛容。特に近頃は、ありがとうという感謝の心が薄らいできました。「四恩」とは親の恩、師の恩、友人の恩、社会の恩。恩というのは囚の心と書き、人間として基本的に守らねばならない大切な心です。恩とはめぐみということ。

今日生きているのも、多数の人々によって生かされて生きているという自覚を持つことが大切です。


お助行で現証が

ありがとうございます。今年の二月に急に左足の大腿が痛くなり、歩行困難になりました。立ち上がって歩き始めの一歩が出ません。この痛みは何だろうと思いました。 

私はこの年まで足には自信がありました。歩く事が大好きでこんなことは初めてのことです。心配した家族に勧められ病院に行きレントゲンを撮ってもらいました。結果は「足はもとより腰にも骨にも異常はありません。きっと、疲れが出たのでしょう」との診断でした。年齢的なものかなとちょっとホッとしたものの痛みは一向に取れず、このまま歩けなくなりお寺参詣ができなくなるのではと四、五日悶々としていました。 

これではいけない何としてもお寺参詣だけはと思いました。今迄より一台早いバスに乗り、時間をかけてお寺に向かいました。普段は清瀬駅からお寺まで歩いて十分でいけた所が二十分以上かかりました。前方に西武池袋線の踏切が見えるとその先はお寺です。私は御題目を唱えながら一生懸命歩きました。朝参詣で御講師、信者さん方と唱える御題目はとても気持ちが良く、思い切って参詣して良かった。又、明日も頑張ろうと勇気づけられました。 

そして五月に入り、各教区との交流助行が始まりました。まだまだ痛みがある足ですが、お助行に回りたいと強く思いました。先ずは清瀬教区です。三席のうち一席でもと思い、足を気にしながらお参詣しました。 

歩いたりバスに乗ったりしながら、なんとか三席お助行ができました。家に帰り「歩きすぎたかな」と足を気にすると何と、痛みはほとんど感じませんでした。嬉しくなった私は我が家でお席をいただいた村山教区を除いて久留米、所沢、新座、田無教区の全席お助行をさせていただく事が出来ました。 

それからは、一日一日と足の痛みは和らいでいきました。お助行と沢山いただいた御題目が私を又、元気な身体にしてくださいました。そして、いつも御法様にお守りいただいていると身をもって感得させていただきました。これからも朝参詣と御題目口唱を心がけ、明るく元気に御奉公に頑張りたいと思います。ありがとうございました。(C.S) 

平成24年度夏期参詣 信行体験談集「涌出」より


本山奉仕会

平成24年度第2回の本山奉仕(壮年の部)に11月23~25日の3日間参加させて頂きました。加行者は、全国11支庁より28名が集まりました。一日目は奉仕規則、日程表の説明があり、その後、庫裡にて行道参詣の説明を受け開行式が始まりました。 

御講師先導のもと加行者は一列で行道し昇堂。御講有上人導師のもとでのお看経後、尊前へ移動し、御講有上人より訓示を頂きました。植田日事弘通局長からは、日頃のアカを落としてサッパリとした心と体になって帰られる事を望みますとの挨拶を受けました。 

夕看経終了後から御講有上人より「宗風の実践」についての御講話を頂き質疑応答では、加行者に答える御講有の姿に接し親しみの気持ちがわいてきました。その後、分科会では「壮年会の御奉公について」のテーマで、お初水の取り換えの仕方、お佛飯のお供えの仕方、お灰の整え方のお給仕の実践をさせて頂きました。 

二日目、本堂内ぞうきん掛け御奉公後、庫裡にて整列・昇堂して朝看経、御講有上人より御法門を聴聞させて頂きました。 

御教歌 おのが身の為の口唱の万遍は 法のこころに叶はざりけり 

朝食後、開講聖地に行きお看経。その後誕生寺に参詣。梶本御講尊より「本山中心信仰について」の御講話を頂きました。その後大津佛立寺へ参詣。お寺の由来をDVDを拝見、境内では今大路屋敷、常夜燈の大燈籠を見学。再び帰山し、宝蔵の拝覧と説明を受け、夕食後は中村宥恩師より「本山の歴史」についての講話がありました。

三日目、本堂内ぞうきん掛けの御奉公後、庫裡にて整列、昇堂。朝食後徒歩で佛立霊地参詣いたしました。弘通局長より、「感動ご奉公のすすめ」の講義を頂き、庫裡に集合。その後閉行式にのぞみ、弘通局長より勤行証授与と挨拶があり、奉仕長補佐のお礼の言葉で閉行式は終え、感想文を提出し、御供養を頂いてから解散いたしました。

今回の本山奉仕に参加させて頂き、日頃接する機会のない御講有上人や、本山の御講師方の前で、真摯な気持ちでお看経をあげさせて頂くことができ、とても有り難く思いました。 

また全国各地から集まりました壮年会加行者方は、移動の際の判断や動作が早く、日頃の御奉公に励まれている様子がうかがわれました。本山奉仕に未体験の方には、この奉仕会に参加して新たな体験をして欲しいと思いました。ありがとうございます。 

堅信会(S.T)


大事な十二月

物事を始める最初の段階で目標・方針・計画をハッキリさせて実行に移れば、手順よく万事が運びます。それを「一年の計は元旦にあり」と昔から申します。そして、その次には、目標・計画などの実施の段階、三番目は、実施したことのケリをつける段階があり、そこでは結果を吟味し反省する点に主眼を置きます。 

この三段階が一巡すると次の計画・実施・結果の三段階の繰り返しが、また続き、そういう繰り返しで物事は動いています。毎日毎日の繰り返し、月々の、年々の繰り返しもあり仕事によっては長期間のも短期間のもあります。 

一生を三段階で幕をとじる人もあり、過去世・現世・未来世の三世にわたる繰り返しも私どもは教えられています。そして、その巡り方が回を重ねるにつれ、上向き、下向き、横ばいの三種の違いが出てきます。私どもの信心ぶりも昨年の十二月、その前の年の十二月と比較すると、違いがわかるはずです。

教化子ができたり、役務が変わったりもしていますが、だれしも自分は良い方へ向かっているとのうぬぼれがあるもの、しかし「始めは事なきようなれども遂に亡びぎるはなし」との御指南のように、懈怠の芽が出だしていて、恐ろしい結果を招く種まきをしていることに気づかぬ人もあるでしょう。宗門とか寺院でも、第一段階の目標・方針・計画をハッキリ明示しておかないと、教講の自主的な動き出しは期待できません。協力者があり、共通のご祈願をよく理解した人々がたくさんいても、よほど気を入れてやらぬと実施の段階で失敗します。 

また、やってるうちにソッポを向いている人、だめだだめだという悲観論者、口先だけの協力者などがいて、その味方のデコボコ状態がわかり、石の上にも三年ということわざなどが、身にしみて感じられるときもあります。弱い人だとあきらめムードに引きずり込まれます。そして、光陰ほ矢のごとく教化の締め切りがせまり、暦の上では十二月がやってきたりして、一巡したその年度の結果を吟味し評価する第三の段階に突入します。 

ここでまた気を入れて今日までの動向成果を冷静に反省しないと、次の繰り返しがうまくまいりません。教化はどうだったか参詣者は増えたのか、減ったのか、助行の成果はどうだったか、後継者の養成ぶりはどうだったか、などを具体的に吟味して、まずかった点は率直に改良を誓い、適切な方法を講じないとだめです。一人でやってやきもきしないで仲間とも相談し、愚痴はかりこぼさずに体当たりでやる決意ができないと、また来年も無功徳な年になりかねません。そして、一生むなしく過ごしてしまってはたいへんです。

十二月は第三段階のきわめて信心上でも重要な月だということを銘記して、年があけたらやりますなどと、ノンキな先の見えない考え方を拒否し、十二月こそ運命を決する月と信心第一の観点から、光明のかがやく考え方をしてください。 

日晨上人要語録より


年末にしたいこと

としの始めにたてた目標も、暮れになるとポケてきて、意欲がにぶる。竜頭蛇尾になりやすい。毎年こんなニガイ思いをくりかえすのがわれわれの性分かと思う。 

しかしその中で、少なくとも、年のくれに整理の仕方をよくして、明年にそなえる意欲だけは失いたくない。こんな気持から思いつくままにのべてみる。

①御本尊のお掃除をさせて頂いて班内助行を実行する。年末になると、多忙になるので早めにして、ご奉公のやり残しをせぬ様にいたしましょう。 

②年間に処理せねばならぬ報告や、その他の書類を整理して、保存する。不用となったものは思いきって焼却してもよいでしょう。 

③せっかく目標を立ててご奉公したわけですから、その実績成就率を記録して、資料としては存じておくとよろしい。主要行事などは、ご奉公年譜を作成して、それに毎年加筆する様にしておく。 

④是非、年内に、公の目標と個人の目標を別に立て、その準備をしておくとよい。 

⑤乗泉寺通信、泉の光、大放光、佛立新聞など保存しておくべきものは、一部ずつ、まとめておく。その他の新聞雑誌などは社会福祉協力会に供出出して下さい。 

泉の光や、大放光誌などはお教化のために、結縁として大いに活用して下さい。ご指南がある故、不敬になるからと心配して他の人に渡すことをためらう方もあるらしいのですが、法を伝えるご奉公を第一と考えてどしどし結縁用に使って下さい。 

要は、毎年整理を上手にしてその年の経験を、翌年のご奉公に役立てることが肝心なのです。整理して、しまいこんでおくだけでは、整理学の正しいネライとは申せないと思います。 

昭和42年12月発行 乗泉寺通信より


12月に入りました

バラ今月に入り寒さが一段ときびしくなり、身体にこたえる季節になりました。今年も残すとこあと1ヶ月となります。みなさんにとって平成24年度はいかがでしたでしょうか? 

年末にむかうにつれ仕事・生活面でもお忙しい日々が続くとおもいますが、本年度の御礼そして平成25年度も家族内が健康で御奉公させて頂けるように、ご家族そろって乗泉寺へお詣りさせて頂きましょう。 

 

○12月の行事予定 

 9日(日)辞令下付式(局長・次長・相談役・主任参事・参事・評議員)(午前9時~)

       新評議員会・引き続き新ブロック長会(午前10時~)

20日(木)教区御奉公納め

23日(日)辞令下付式(ブロック・連合・教区・部・寺内役員)(午前9時~)

    引き続き新旧教区長会・納会(午前10時半~)

26日~30日年末御礼参詣・御礼言上

31日(月)年末御礼お看経(午後4時) 

また、年末御本尊の御塵払いをさてて頂き、そして乗泉寺通信をしっかり確認し、年末年始ご有志等、諸々のご披露をしっかり心得て、きめ細かく志し厚い御奉公に気張らせて頂きましょう。