被災寺院に対する支援状況②

この度の東日本大震災において、被災をなされた寺院とご信者さんを支援するために、たくさんの支援物資を乗泉寺に送ってくださりありがとうございます。 

おかげさまで、たくさんの物資を現地にお届けすることができたのですが、現地の集積状況などを考慮いたしまして、本日をもって…いったん支援物資の募集はストップさせていただきます。

(なお、現在集まっているものにつきましては送って下さって構いません)

たくさんのご協力ありがとうございました。 

今後の支援については、引き続き義援金を集めさせていただいて、宗門の方へ送らせていただくご奉公が中心となります。よろしくお願いいたします。


被災寺院に対する支援状況

この度の東日本大震災において、被災をなされた寺院とご信者さんを支援するために、現在乗泉寺には全国の佛立寺院から続々と支援物資が届いております。

貴重な支援物資は、教講のボランティアが仕分けをして、被災地に対してお届けをさせていただくご奉公を進めているところです。 

物資の輸送に関しましては、本日の朝…物資輸送第3班が現地に向けて出発をいたしました。

宗務本庁をはじめとして…門末信廣会・青年教務会のお講師、ご信者さんのボランティアの方々が随時動いて下さり、少しでも早く被災者の方々の生活が楽になるようにとご奉公をさせていただいております。 

引き続き、支援物資のご提供をお願いいたします。


人を助けることーそれが信心ー

Sさんはまだ新しいが、極めて熱心なご信者である。それは、昨年のことであった。Sさんの勤め先の番頭の子供が日本脳炎になった。連日のように犠牲者が出て、やがて、番頭の子も、その一人になるのではないかと危ぶまれた。他人の子でも、この有様をじっと見ているに忍びなくなったSさんは、お教化をするつもりで、先ず、一心にお寺で御祈願を始めた。勿論、当人も、その親も、そんなことは夢にも知らない。 

然しSさんとしては、バタバタ死んでいくのをみていると、ゆっくりお教化をしてから、御祈願をしようという猶予もないと見てとって、ともかく、真剣に、その子供を助けたい一心でお願いをしたのだ。今にも溺れようとしているものには、何よりも助けてやるという直接行動が第一であるように、教化してからなどというと間に合わないのである。 

この慈悲、この菩薩心が遂に、人の一命を救うことができたのは申すまでもありません。Sさんがお寺でお願いをした、その日の午後から不思議に当人は危機を脱して治癒したのです。 

これには、いろいろの後日談がありますが、誰よりも驚いたのはSさん自身でした。人を助けるためにお願いすることが、こんなにも、あらたかな現証があらわれるものとは、ついぞ考えてもみなかった。私は、これですっかり、自分の信心が増進し、お肚の底から、自信が涌いてくる感じで、うれしくてたまりませんでしたと述懐されていました。 

ここに信心の筋があるようです。信心とは、自分のことをお願いするのではなく、人を助けることの中に、自分のことがおのづからよくなってくる。そこを、信じることが信心ではあるまいか。いくらお金や、地位があっても、自分のことだけに汲々たる人は、所詮貧しいというより外はないのである。 

昭和34年2月発行 乗泉寺通信より


救援物資についてのお知らせ

本門佛立宗 災害対策本部としての、被災地に向けての正式な救援物資の届け方が決まりました。以下…「災害対策本部のブログ」より転載させていただきます。

■被災地への救援物資募集をさせていただきます。 

本門佛立宗災害対策本部では、去る15日第5支庁・乗泉寺を中心に組織された日教門末災害対策本部のご協力を得て、寺院・教会及び信徒の皆様からの救援物資の受け入れを行わせていただくこととなりました。 

今後とも日教上人門末災害対策本部と情報共有を行い、協力体制のもとで支援活動を行ってまいります。お送りいただきました物資の配送先は、本門佛立宗寺院、別院、教会とさせていただきます。 

受入先は、乗泉寺にて一括受け入れとなります。乗泉寺に救援物資を集結させ、近隣布教区管内の教務・信徒、青年教務会の協力を得て分配作業、運搬作業を検討してまいります。 

現地のニーズも時々刻々と変化しており、必ずしも完全に把握できているとは申せませんが、得られる情報などから以下の品物を募集品目とし、1次募集とさせていただきます。品目など、変更の場合は随時お知らせ申しあげますので、ご注意くださいますようよろしくお願いいたします。 

品 目

1 食料品   無洗米、ペットボトルの水、カップ麺など

2 衣料品   新品下着、防寒着

3 生活用品  歯ブラシ、歯磨き、石鹸、シャンプ-、テッシュペ-パ-、

          大人用おむつ、生理用品、マスク、タオル、使い切りカイロ

4 子供用品  粉ミルク、哺乳瓶、子供用おむつ

5 その他   毛布、乾電池、懐中電灯、携帯ラジオなど 

送付注意点は以下のとおりです。

1 基本的に、新品もしくは新古品。(下着は新品に限る)

2 箱ごとに品物を仕訳して封入。(食品、衣類、生活用品などをできれば別箱で)

3 箱外部に封入品の明記。

4 食料品は賞味期限内・未開封のもの。

5 配送指定時間は午後5時まで(夜間は避ける) 

集積作業を速やかに行い、被災地にできるかぎりすみやかに無駄なく送らせていただくためにも以上の点、ご注意いただき、ご協力いただきますようよろしくお願いいたします。

送付先 〒150-0032 東京都渋谷区鶯谷町10-15 乗 泉 寺 宛 電話 03-3462-9991

平成23年3月20日 本門佛立宗 災害対策本部 


震災関係のお知らせ

今回の大災害に対して、ご信者の皆様は御宝前に御祈願をなされていると思います。乗泉寺でもすでに御祈願をさせていただいておりますが、この度…その御祈願を統一させていただくこととなりました。 

【特別祈願言上文】

「東日本大震災 早期終息 被災者救出 災難除滅 復興成就之御願。」 

【ご回向言上文】

「東日本大震災犠牲者之諸精霊 妙法経力追善菩提」 

このような時こそ、佛立信徒が力を合わせて御宝前におすがりいたしましょう。自宅の朝夕のお看経の際に、上記の言上をしていただくように御願いいたします。 

また、現在…被災地に向けての緊急支援物資をお寺で集めております。以下のリストの物資をお寺までお持ちいただければ被災寺院に搬送をさせていただきます。 

●下着・靴下・腹巻き等… ●防塵マスク ●使い捨てカイロ ●タオル ●ティッシュペーパー ●トイレットペーパー ●紙おむつ ●生理用品 ●ウエットティッシュ ●軍手 ●ゴミ袋 ●ライター ●食料品(すぐ食べられるもの) ●乾電池 ●懐中電灯 ●ラジオ ●防災頭巾 ●サランラップ ●紙コップ・紙皿 ●サンダル・スリッパ ●カセットコンロ・ボンベ ●歯ブラシ・歯磨き粉 ●入れ歯安定剤 ●コンタクトレンズ洗浄剤 

等々…よろしく御願いいたします。 

なお…本日の「夜のお講」、明日の「青年会口唱会」は停電等…予測のできない事態が考えられるため中止となっております。


大震災地区へのお見舞い

御導師この度、東日本大震災の災害に遭遇し、その地区並びに関連した人々に心からお見舞い申し上げます。これから雄々しく立ち上がり、一日も早く復興されんことを祈念致します。 

禍を転じて福となす、といいまして、これを機会によりよい新しい国土づくり、都市づくりに専念されんことをのぞみますと共に、予想もつかない困難の壁を一つ一つ勇気と希望をもって一緒に乗りこえましょう。 

乗泉寺といたしましても、最大限の支援・協力を検討させていただいています。

乗泉寺の信徒各位におかれましても、今後とも一致団結、助け合いの心を以て、協力の徳を発揮してください。 

乗泉寺住職 川口日智


東日本大震災被災寺院の続報②

今回の災害を受けて、宗門により「本門佛立宗 東北地方太平洋地震災害対策本部のブログ」が立ち上がりました。以下にURLを表示いたします。
乗泉寺のホームページでも、独自に入った新しい情報は逐次アップさせていただきますが、宗門からの情報も併せてご覧ください。

http://ameblo.jp/hbs-higaijoho/

■3月14日朝の時点での新情報■

【気仙沼 清護寺】 岡山尚賢師と奥様との連絡がとれたそうです。清護寺の本堂は何とか無事だそうで、尚賢師は局次長と数人のご信者(名前等は確認とれず)とお寺にいらっしゃるそうです。孤立して救援待ちの状況だそうですが、食料等はお寺の備蓄により今のところ何とかなっているそうです。

【仙台 妙護寺】 本堂損傷、御宝前内陣全壊、信徒の安否把握不能、現在…御住職のご子息で乗泉寺教務の近藤教要師が駆けつけ救援のご奉公中。

【いわき市在住 乗泉寺信徒よりの提供情報】
①地震・津波・原子力での不安な毎日を送っております。
②水と食料がまったくなし。(救援物資なし)電気だけはついている。
③家はグチャグチャで、瓦も落ちている。
④家は高台にあるため、皆避難しにあがって来る。
⑤海岸は家ごと流された。誰が生きているのかもわからない状態。
⑥ガソリンもなく、自転車だけ。店も流されている。
⑦すぐ傍まで舟があがっている。
⑧火事も起こっている。
⑨精神的に疲れ果てている。

また新たな情報が入り次第お伝えします。皆様のご無事を心からお祈り申し上げております。


東日本大震災被災寺院の続報③

仙台の妙護寺に応援のご奉公に駆けつけている近藤教要師からメールが届きました。以下… 

①余震が断続的です。

②原発も半端ないです。

③今、電気は回復しましたが、水道、ガスはまだ通っていません。。

④ガソリンはほぼ手に入りませんし、コンビニは開いてません。大きなスーパーは、僅かに開いてますが、、めちゃくちゃ並んでます。。 

つまり、現状はかなり危機的かもです。。 

とのことです。くれぐれも気をつけてご奉公にあたってください。仙台をはじめ…被災者の方々が無事に1日も早い復興を果たせるように、みなで御祈願をさせていただいていることをお伝えください。


東日本大震災被災寺院の続報

11日の2時過ぎに発生いたしました東日本大震災におきまして、被災をなされた方々に対して謹んでお見舞いを申し上げます。被災地近くでは、佛立信徒の皆さんを始め多くの方々が非常に不自由な思いをされていると思いますが、皆様のご無事をご宝前にお祈り申し上げております。
乗泉寺でも、本堂の常夜灯が倒れる等の被害が発生しましたが、今のところ平素の通り晨朝勤行等ご奉公させていただいております。

現在、乗泉寺といたしましては、人的支援・物質的支援等を含めまして、被災地に対する対応を検討させていただいているところです。特に被災した佛立寺院に対しては緊急の支援を考えておりますので、電話やメール等…どのような連絡手段でも結構ですから、お寺の現在の被災状況をお知らせいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。


憂晴(うさばらし)ーあなたはどんな方法でー

一生のあいだには、いろいろなことに出会います。面白いことばかりでなく、心配事や、苦しい思いをすることが次々とやってきます、そういうとき、あなたは、どんな方法で、気をとり直していますか。気ばらしの方法を一、二心得ておくことが大事です。

御信心しない人ならその憂晴らしの方法が大体きまっています。たとえば、第一にある例では、お酒で、憂晴らしをしようとする場合です。民謡の一つに「酒は涙か溜息かこころのうさの捨てどころ」というような文句があります。然しお酒も、そのあとが一層淋しくせつなくなるもので、本当の解決方法ではないようです。

次に考えられるのは今は、法律で禁じられていますが昔は「公用のうさばらし、けいせい狂に来りしなど云々」と記録にあるように、公然とみとめられていたようです。これも、うさばらしどころか、下手すると、とんだ悲劇の種となり危険な方法です。

昨今では、旅に出る、これが相当、流行しているようです。然しこれも、経済的にめぐまれた人か或は限られた人々にしか許されない方法です。その外に、好きな音楽や、趣味に打込む。それも、一方法ですが、やっぱり、刹那的な忘却法ですから、根本的には、うさの解決方法にはなりません。

御信者として最上のうさを晴らす方法は、お看経が第一です。その時はつらいようでも、御看経の中に没入して、無味口唱するところに、自然と、心の眼が開けてきて、物事に対し冷静な判断が生れてきて、今迄、心配してきたことや、苦しんできたことが、実に幼稚なことに思われてきます。本当の解決は口唱の中から生まれてきます。憂きことと正々堂々と握手してごらんなさい。

昭和37年7月発行 乗泉寺通信より