ご回向の大切さ

葬儀、ご回向の際に使用する乗泉寺オリジナルの「ご回向のしおり」が寺務所にあります。

お彼岸が明日から入りますので、知人友人家族にも見ていただいて、ご回向の大切さをお伝えさせていただきましょう。


以下、ご回向のしおりより


ご回向といいますと、お彼岸やお盆の時にお墓参りをしたり、命日にお塔婆をあげてお寺で法要をつとめるだけでいいと思っている方がおりますが、それは違います。

ご先祖とひとくくりにいいますが、私達の親は2人、そのまた親は4人と、10代さかのぼりますと直接のご先祖の数だけでも2048人になります。さらにもう10代さかのぼりますと、なんと209万7552人というとんでもない数字になるのです。

もしその中の一人でも欠けていれば私達はこの世に存在することができなかったわけですから、この現在の生活はすべてご先祖のお蔭ということになります。

したがって毎日がご先祖の誰かの命日だと思って、日々感謝の気持ちを持って、ご回向の心を暮らしの中に反映させていかなくてはなりません。

また、ご先祖の中には、不幸の中で亡くなった人もいるでしょうからそのような方々は特に、私達のご回向を喜んでくださいます。ご先祖を良くすることは、私達を良くすることにもつながります。だからこそ、ご回向の心を起こすことが大切なのです。


東日本大震災第七回忌

当寺院では、朝参詣に併修して東日本大震災第七回忌の慰霊法要をさせていただきました。

言上文

御宝前に於いて謹みて言上し奉る

去る平成23年3月11日、午後2時46分に発生した、岩手、宮城、福島各県を中心とする東北地方太平洋沖地震と、それに伴う津波、家屋の倒壊、火災、およびその後の余震により引き起こされし大規模地震災害によりて犠牲となりし者は1万5894名也。行方不明者は2561名也。

被害は1都1道18県にも及ぶ、近年稀に見る大災害也。本日七回忌を迎える犠牲者諸精霊の年忌回向を此処に修し、妙法経力によりて慰霊と成すべし。

謹んで回向し弔う霊魂 

東日本大震災犠牲者之諸精霊 第七回忌
妙法経力追福作善証大菩提

仮使遍法界 断善諸衆生 一聞法華経 決定成菩提

生死の長夜を照らす大灯明、元品の無明を切る大利剣、
妙法経力追善菩提          

弔主  乗泉寺

なお、この地震に依りて起こりし福島第一原子力発電所事故無事早期終息、地震、津波に依りて被害を蒙りし被災地、被災者の早期復旧、復興、行方不明者の早期発見を祈願し奉る、感応道交哀愍納受

本門八品所顕上行所伝本因下種の南無妙法連華経

本門佛立宗の各寺院でも慰霊法要が執り行われております。

本門佛立宗ホームページ http://www.honmon-butsuryushu.or.jp/


3月に入りました

今年の冬も厳しい寒さでしたが、ようやく春の暖かさを感じられるようになってきました。 

とはいえ、季節の変わり目でもありますから、気温の変化に注意をして風邪などを引かないよう、健康で明るく前向きに
御奉公に励んでまいりましょう。 

今月の主な行事は

11日(土)「東日本大震災第7回忌法要」 渋谷本寺・朝参詣併修

13日(月)「口唱院様(日歓上人ご内室)50回忌 御総講併修

20日(月・祝) 「春季彼岸会」 (世田谷別院・八王子別院) 

東日本大震災から6年が経過しようとしております。お亡くなりになられた全ての諸精霊に対し、追善供養の志をもってお寺参詣に励ませていただきましょう。 

また今月は、お彼岸の月でもありますから、先祖回向の大事をご家族や友人知人にお伝えさせて頂きましょう。