日慶上人御13回忌にお参詣して

日慶上人御13回忌にお参詣して、御講尊小山日誠上人のご法門を聴聞させていただきました。

御教歌
勤むれば 嫌ひもやがて 好となる 好をするのが 楽しみとなる」

御十三回忌法要
日慶上人は乗泉寺問題の早期解決のため、不惜身命のご覚悟で御奉公にあたられました。

日慶上人のお好きだったものといえば、「うどん」というイメージもありますが、本当はお看経が好きであられた御導師です。

 

お看経とは「経を看る」と書くように、各宗派でも使われる仏教用語ですが、本門佛立宗でいうところのお看経とは、御題目をお唱えすることであり、当宗における最も大切な修行です。

そもそも仏教の教えでは「三学」を修めることが修行の根本です。三学とは戒律、禅定、智慧のことで、何百とある戒律を守ったり、山などにこもって精神統一をおこない、仏様のお悟りを我がものにするという、とても難しい修行です。

けれどもそんな難しい修行は、末法という今に生きる私たちには、とても勤め上げることはできません。

そこで仏様は末法の私たちのために、御題目の中にあらゆる慈悲を込めて、誰でもできる易しい修行をお残しくだされました。それがお題目口唱行です。

ですからお互いは口唱行を疎かにしてはいけないわけで、かねてより(小山日誠上人が講有在任時代に)私が提唱してきた「よいお看経」を心掛けてほしいのです。

よいお看経とは、御本尊から目をそらさず、姿勢を正しくして、人が唱える御題目をよく聞いて、自分も大きな声でハッキリとお唱えし、御題目が弘まり皆が救われますようにと願い、一遍でも多く御題目をお唱えすることです。

その良いお看経を実践されたのが、日慶上人であられたのですから、乗泉寺の教講は日慶上人のなされた良いお看経を受け継いで頂きたい、との御法門を頂戴しました。

まるで在りし日の日慶上人からお言葉を頂戴したように感じ、あらためて御看経に対する姿勢を改良しなければいけないと思いました。(N,O)


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