ご飯をいただくこころが仏のこころ

お講席でご供養を頂戴するとき、食前偈を唱和する教区があります。

乗泉寺では、
①妙法流布に生きんがために、いまこの食(じき)をいただきます。
または、
②願くは、生々世々、菩薩の道を行じ、無辺の衆生を度して、永く退転なからん事をおもうものなり。
です。

今、口にすることのできるご飯は、つくった農家の方、家までとどけてくれた人、炊いてくれた人、更に米を育んだ太陽の光・空気・水・土地などの天地自然など、数えきれない万象のお陰をこうむって、やっといただけるような状態になったことに気づき、私たちは心から「ありがとうございます」と感謝いたしましょう。

また、世間のお役に立つ妙法流布を成し遂げるために、このご飯をいただきます。という意味がこめられています。

日蓮聖人のご妙判に、
「天の三光に身をあたため地の五穀(ごこく)に神を養うこと、皆是国王の恩なり」(四恩抄)

三光とは日・月・星のこと。五穀とは米・麦・きび・粟・豆のこと。
国の安定は、ひとえに、それをまとめている(統治)国王や政体のお陰です。 

日扇聖人のご教歌に、
塩なめてくらした時を忘るるな 朝からさかなでめしをくふとも

今朝、目がさめたということは、昨日まで食べさせていただいた食物・住ませていただいた家屋・からだを守っていただいた衣料など、どこのどなたかはわかりませんが、これを与えてくださった大勢の人、宇宙万象のお陰をこうむった結果です。

昼も夜もお守り下さるご法様のお陰です。

昭和62年発行 「泉の光」より


第11回子どもお会式のお知らせ

ヨーヨー今月の31日(日)午前10時半より、渋谷乗泉寺において、第11回「子どもお会式」が奉修されます。 

第1部では、お看経とお導師より御法話をいただき、また、10歳のお子さんを対象に、1/2成人式を行います。

第2部では、フレンドパーク(ストラックアウト、輪投げ、ヨーヨー釣り等)とプール、模擬店を用意しています。

子どもの頃からお寺に慣れ親しむ機会として、家族ぐるみやお友達を誘ってお参詣しましょう。


夫の病気で改めて日々の信行御奉公の有り難さを感得

今年一月末に、夫が脳梗塞で倒れ一ヶ月入院。三月に退院致しました。私はお寺の御奉公が気になりながら、夫の病気でお参詣も出来ず、家の御宝前で夫の病気回復と私の御奉公復帰のお看経を毎日させて頂いておりました。反面、夫の病気を理由に御奉公出来ないのも少し気になっておりました。しかし、毎日家にいることでどんどんストレスが溜まり、身体の調子もおかしくなって、私自身横になっている事が多くなりました。

そんな時、次女が、「御奉公で家を空けるときは、お父さん一人でいても御法様が守って下さるから大丈夫よ」と言いました。長女も、私が出掛ける日は留守番に来て協力してくれました。久しぶりにお寺にお参詣すると心が洗われるように気持良く、いろんな方々とお話し出来て嬉しくなりました。今までお寺参詣は当たり前だと思っておりましたが、お寺の土を踏む度に今ではとても新鮮に感じます。

きっとご信者さんでもあまりお参詣されない方は、お寺参詣には特別な思いがあるのではと実感致しました。五月のリレー参詣も折角七人の枠があるのだからと思い、一軒一軒あまりお参詣しないお宅にお伺いして、名前を入れて頂きました。中には息子さんやお孫さんと一緒にお参詣された方もおられました。

夫もリハビリで回復に向かっております。入浴サービスのヘルパーさんもびっくりしております。この度のことで御奉公の大切さと御利益に随喜致しました。

妙法にあひぬる上は御奉公 これより外にたのしみはなし

平成22年 御利益談集「涌出」より


信徒教養講座のお知らせ

ビル今月の18日(月・祝)、9時30分より第4回「信徒教養講座」が開講されます。

今年は「御法門用語の解説」(中)をテキストに、御法門の理解を深めることを目的にして開催されております。

今月は、「六度行」について講義が開催されます。

受講の対象は全信徒です。特に班長さんは、乗泉寺賞の対象となりますので、進んで受講させていただきましょう。

また、第4回からの受講も可能ですから、積極的にご参加下さい。


夜のお講のお知らせ

夕日乗泉寺では昨年より、お寺(渋谷)に於いて夜のお講を奉修させていただいております。

今月の夜のお講は、明日16日(土)の19時より、講堂1階ロビー(おしゃべりサロン)において奉修されます。

このお講の目的は、日頃仕事や学校などで、日中のお講参詣が出来にくい方のために、お講参詣の場を作り、御法門聴聞の機会を増やすことにあります。連合や教区の枠を超えて、乗泉寺全体が願主となって奉修されるお講です。

普段、なかなかお講にお参詣できない方は、率先してお参詣ください。

なお、お講奉修に関わる御奉公等は、全て教務部で御奉公させていただきます。また、このお講に対しての布施・供養の準備は必要ありません。


教務にいたるまで…」

今渋谷で研修御奉公をして頂いているカルドソ伯栄師が、自己紹介文を書いて下さったので、掲載させて頂きます。

ありがとうございます。カルドソ伯栄と申します。今はブラジル佛立宗、サンパウロ市の日教寺で、家内と娘でご奉公させていただいてます。

若い時から宗教に興味がありまして、20代の時にキリスト教の教会に見習いとして入りました。神父になるためには長年の勉強が必要なので、神学の大学を卒業して、10年間ぐらい神父になる勉強をしました。ですが、キリスト教は戒律が厳しいところがありまして、例えば結婚が禁止であること、ですから、いくら人々を助けたいという気持ちがありましても、心は神父の道には本当に決められませんでした。

そういうことで見習いをやめまして、福祉関係の仕事を始めました。仕事で今の家内と出合いまして、何年か後に結婚しました。ちょうど当時は佛立宗のお寺に親戚が管理として宿泊されていましたので、その近くに借りた家に住むことになりました。親戚はお寺から出なければならないことになって、その代わりに私の家族が管理になるために呼ばれました。

そこで、佛立宗との出会いができました。入信の原因としてはご信者さんの優しさでした。ですが、得度動機としては、御導師のお話を聴聞させていただいて、仏教(佛立宗)の良さを分かったことでした。宗教のあれこれを比べるのはあまり良いことではないかも知れませんが、私にとってはその違いがとても大事なことでした。キリスト教は戒律と禁止されることが多くて、戒律を守らなければ地獄に落ちるか落ちないか、選択することも出来ない教えです。

佛立宗では菩薩の心を大事にされまして、仏様はいつでも地獄に落ちている悪魔でも助けに行かれるという教えと聞きました時は感動しました。また、凡夫である私でも、易修易行である御題目を唱えさせていただければ、他人を助けて、自分も救っていただけるという教えは自分が一生探していた道だと感じました。

今はご奉公の中でその心が具体的に御利益の形で分からせていただいているので、本当にありがたい教えだと毎日感じています。ありがとうございました。


カルドソ伯栄師の紹介

カルドソ伯栄師ありがとうございます。

7月5日から7月16日までの10日間、ブラジルで御奉公をされている、本妙寺・副住職カルドソ伯栄師が乗泉寺にて研修の御奉公をされます。寺内の御奉公や、教区・部のお講を見学される予定です。

日本語は、ほとんどお分かりにならないということですが、いろいろな方と接して、ご信心・御給仕の勉強したいとおっしゃっていますので、お寺やお講席でお見かけの際は、気軽に声をおかけ下さい。

13日(水)のお総講では、前座御法門をして頂きます。

皆様、是非沢山のお参詣お待ちしております。ありがとうございます。


現 証

御利益は、仏様の「めぐみ」ですが、その御利益にもいろいろの種別があります。無事息災の御利益もあれば、病気全快、心願成就、商売繁盛の御利益もある。また私どもの五感に感じない御利益もありましょうし、信心増進という御利益もあります。その中で現証の御利益という場合は御法の真実なることを証拠だてる御利益ということになります。

自分ではどうにもならないとき、けっこうな御利益をいただいて窮状が打開されれば、なるほどこの信心はありがたい、身も心もおまかせしても安心だという決心がつく、それは御利益のために信ずる心になれたわけで、その御利益を現証の御利益というのです。ですから現証の御利益とは信心を起こしたり、堅固にするためにあらわれる御利益とも申せましょう。

世間には議論で問題の解決ができると考えている人が多いのですが、実際は議論で解決のできない事柄の方が多いのです。議論を重ねるとだんだん紛糾し、感情的に対抗するばかりですから、なるべく事実を示して解決する工夫をする方が賢明です。右と左、資本家と労働者、宗派と宗派の問題など議論できまったことはおそらくありません。議論より実行し、事実で証明するにかぎります。「論より証拠」でなければ真の力にはならない。

ですから信心のよさを人に伝えて折伏教化のご奉公を志す場合、信心のよさを生活とか商売とかのしぶりを通じてあらわすよう心がけることが肝要で、その現証に訴えてこそ、当宗の信心を真に世人に納得させることができるのです。

日晨上人要語録より


夏期参詣スタート

今月は、1日から31日まで毎年恒例の夏期参詣が行われます。後期弘通年度の始まりとして、御奉公成就と教化誓願達成を祈念して、また…御利益をたくさん頂くためにも、暑さに負けず皆参を目指しましょう。

○渋谷本寺・世田谷別院
開門・・・6時
御法門・・6時45分・7時50分
2座目の御法門前には、各連合より「信行体験談」の発表があります。

○新座別院
開門・・・6時半
御法門・・7時50分 

※渋谷駅~乗泉寺正門前を無料シャトルバスが運行されます。ご利用ください。
①今年も、参詣促進のため夕看経終了時、午後4時50分より御法門がございます。朝参詣に都合のつかない方などに、御法門聴聞できる機会としてお参詣をおすすめいたします。 

②毎週日曜日は日曜大会、土曜日・日曜日・祝日は総参詣日です。日曜大会では、4,5,6,7ブロックが総祈願の解説を発表します。日曜総参詣日や31日の子どもお会式などは特に家族連れの参詣将引に努め「我が家の信心」の大切さをお伝えください。