13日 高祖大士御命日総講 御法門

【御教歌】 信心は何になるぞと人問はゞ
      一寸先は闇の提灯

 何の為にご信心をさせていただくかという問いに対して、お答えになった御教歌です。

 御教歌でお示しの提灯とは、お題目口唱のこと。人間どうなるか分からない世の中でも、お題目の提灯をもっていれば、見えないものが見えてくる、あぶないところにつまずかなくて済むのです。

 当宗は別名、口唱宗ともいいます。お題目を唱え重ねる中にその味わいを知り、お題目の喜びを感得することが大切です。

 人生は「上り坂・下り坂・まさか」の連続で、何が起きるか分かりません。また、短期予報も長期予報もあてにならない世の中、思いがけないことが起きますからお題目を唱えて、お守りをいただきましょう。

 健康には「身体の健康」と「心の健康」とがあります。
 「身体の健康」とは、快食・快眠・快便の3拍子揃った状態です。
 「心の健康」とは、明るく、楽しく、笑いがある状態です。佛立信者は「蓮華人(れんげにん)」です。蓮華人とは泥中に綺麗な花を咲かせる蓮華のように、お題目を唱えてどんなに苦しく辛い時でも、明るく前向きに人生を送る人のことです。また、弘通意欲を起こして、一言でも二言でも、お題目の有り難さを伝えることが重要です。

 ご信者は、他の理屈よりも、御利益のいただき方を知り、それを身体で覚えることが大切です。そして、それを続けることを忘れてはなりません。「継続は力なり」です。

 ご信心に終わりはありません。精進、精進、また精進、生まれ変わってまた精進、この精神を忘れてはなりません。私共信者は、命ある限り御奉公させていただくことが大切です。

 御利益に配達なし。いつでも御利益のいただける信者を目指しましょう。

【所感】日々のニュースや新聞をみておりますと、事件、事故があとを絶ちません。どれだけ頑張っても、人間の力ではどうすることもできないのが無常の世の中です。しかし、私共佛立信者には、上行所伝の御題目という、最高の味方がついているのですから、こんなに有り難いことはありません。妙法のご信心にお出値いできたことを深く感謝して、少しでも多くの方が幸せになれるよう、ご信心を伝えていかなくてはと思いました。(文責K.zen)


七月になりました

ありがとうございます。

また今年も暑い時期になって参りました。夏期参詣がスタートです。

体調管理をきちんとして全戸参詣、皆参を目指しましょう。

また月末には、楽しい子ども御会式が待っています。

子どもは勿論、大人も楽しめる企画をご用意しておりますので

奮って将引、結縁、御参詣をさせていただきましょう!


六月になりました

ありがとうございます。

今月は11日・12日に夏の御会式開導会を奉修いたします。

この頃は暑さも厳しくなって参りますが、油断なく参詣将引を行い

前回の御会式よりも参詣が伸びるよう気張らせていただきましょう。

また25日には前期弘通年度が締め切りとなります。

教化、参詣、助行などの諸誓願目標を確認、達成を心がけさせていただきましょう!


13日 高祖大士御命日総講 御法門

【御教歌】 よの人を羨むことはさらになし
みのりにあひしわれをよろこぶ

上行所伝のお題目にお出値いし、現世、未来世まで救っていただける我が身の果報を思えば、何の不足があろうか、これほどの喜びはないと佛立信者ならでは喜びの境 地についてお示しの御教歌です。

御題には「人の上を羨むは御法不満足の謗法也」とお示しです。
「うらやむ」の「うら」とは表に対する裏のこと、「やむ」とは心の病、“ねたみ・そねみ・やっかみ”のことを指します。

私共人間はどうしても、自分よりも他が良く見えてしまうところがあります。
寓話に「天王山のカエル」というお話があります。
昔々あるところに、旅が好きなカエルが京と大阪に、それぞれいました。京に住んでいるカエルは、大阪を見たいと思い、大阪に住んでいるカエルは、京を見たいと思いました。
京に住むカエルは大阪を見物しに天王山に登り、大阪に住むカエルは京を見学しに天王山に登りました。
そんな2匹が頂上で出会いました。2匹とも立ち上がり、それぞれ京のカエルは大阪の方角を、大阪のカエルは京の方角を見ました。
京のカエルはこう言いいました。「音に聞こえた難波の名所も、見れば京と変わりがない。つらい思いをして行くのはやめて、このまま帰るとしよう。」
大阪のカエルは言いいました。「花の都と音には聞いたが、大阪と少しも違わない。それでは拙者も帰るとしよう。」カエルたちはそのまま元来た道を帰っていきました。
このカエルたちはそれぞれ向こう側の街を見たつもりでしたが、目の玉が背中の方についているため、それぞれ自分の住んでいる街を見たのだった。。というお話です。

佛立信者は世間の何物よりも勝れている上行所伝のお題目の信心にお出会いできたのですから、こんな有り難いことはないと喜び、信行ご奉公に精進することが大切です。

感謝の思いのある人は、物事に対する受け取り方がよいのですが、愚痴の人は物事の捉え方がよくありません。感謝の思いのある人を目指しましょう。

ご信心に賞味期限はなく、御利益に配達なしです。“上り坂・下り坂・まさか”の連続。短期予報も長期予報もあてにならない世の中です。今日もご信心を楽しみ、功徳を積むことが大切です。

【所感】
私共人間は特に苦しい時や辛い時、「あの人は幸せで、なぜ私だけ辛い思いをするのかと」思ってしまいます。これは妙法のお題目の有り難さを忘れてしまっている状態といえます。この御法門を聴聞させていただき、自分自身のご奉公をしっかり振り返って、反省しなければと思いました。


五月になりました

ありがとうございます。

今月は教化のしやすいとされる月です。

5日(木曜・祝日)午前10時より弘通促進大会がございます。

宗務総長 木村日覚導師がご来寺され、激励をくださります。

奮ってお参詣させていただきましょう。

 

また来月には、夏の御会式「開導会」がございます。

今月から将引ご奉公に励み、家族総参詣・部内全戸参詣を目指しましょう。


25日 門祖聖人御命日総講 御法門

【御教歌】 長旅は日和(ひより)ばがりと思ふなよ
                      雨ふりもあり山坂もあり

 人の一生を長い旅路に譬えられ、順調に物事が進むこともあれば、思い通りに事が運ばないこともあります。私共佛立信者は、良いときも悪いときもご信心を離さず、お題目の口唱行に徹することが大切とお教えの御教歌です。

 人が生きていく中で、順調に物事が進んでいる時は、注意することが大切です。必ずどこかに落とし穴がありますから、油断せずに慎重になりましょう。また、何をやってもうまくいかない時は、罪障消滅だと思い、困難を耐え抜くことが大切です。

 人生には「答えのある人生」と「答えのない人生」があります。
 学校教育においては、“氷が溶ければ水になる”というように、決まった答えを教えます。しかし、社会における教育には、決まった答えがないため、どのように人が育っていくかは分かりません。ですから、良い方向に進んで行くよう、信心を貫き通す信念が大切です。

 ご信心には「火の信心」と「水の信心」があります。
 火のように一瞬だけ燃えて、あとは燃え尽きてなくなるような信心が「火の信心」。小さな小さな小川から、最後には大きな川となって大海へと流れていく、常に流れて止まることがない信心が「水の信心」。私共信者は、どんなことあっても止まることのない「水の信心」を身に付けさせていただくことが肝心です。

 夫婦の絆を年代別であらわすと以下のようになります。
 20代・・お互いに愛情がある。
 30代・・お互いに希望を託していく。
 40代・・忍耐。お互いに我慢する。
 50代・・あきらめ。こんなはずではなかったが仕方がないと思う。
 60代・・感謝の気持ちが出てくる。
 70代・・お互いをいたわり合う。
 80代・・お墓参り。どのお墓に入ろうかと探す。

 ご信心は生涯続けていくことが大切です。朝夕のお看経は怠ってはいけません。そして、「平凡こそ非凡」ですから、平穏無事に生活できる毎日を大切にしていきましょう。

【所感】
 上手くいっている時は良いのですが、悪いことや嫌なことがあると「ご信心をしているのにどうしてこうなるのか」と不平不満を漏らしてしまうのが私共信者です。嫌なことが起きるのは、自分の罪障だと受けとめて、お看経で乗り切る信心前を身に付けなければと思う毎日です。(k.zen)