としの始めにたてた目標も、暮れになるとポケてきて、意欲がにぶる。竜頭蛇尾になりやすい。毎年こんなニガイ思いをくりかえすのがわれわれの性分かと思う。
しかしその中で、少なくとも、年のくれに整理の仕方をよくして、明年にそなえる意欲だけは失いたくない。こんな気持から思いつくままにのべてみる。
①御本尊のお掃除をさせて頂いて班内助行を実行する。年末になると、多忙になるので早めにして、ご奉公のやり残しをせぬ様にいたしましょう。
②年間に処理せねばならぬ報告や、その他の書類を整理して、保存する。不用となったものは思いきって焼却してもよいでしょう。
③せっかく目標を立ててご奉公したわけですから、その実績成就率を記録して、資料としては存じておくとよろしい。主要行事などは、ご奉公年譜を作成して、それに毎年加筆する様にしておく。
④是非、年内に、公の目標と個人の目標を別に立て、その準備をしておくとよい。
⑤乗泉寺通信、泉の光、大放光、佛立新聞など保存しておくべきものは、一部ずつ、まとめておく。その他の新聞雑誌などは社会福祉協力会に供出出して下さい。
泉の光や、大放光誌などはお教化のために、結縁として大いに活用して下さい。ご指南がある故、不敬になるからと心配して他の人に渡すことをためらう方もあるらしいのですが、法を伝えるご奉公を第一と考えてどしどし結縁用に使って下さい。
要は、毎年整理を上手にしてその年の経験を、翌年のご奉公に役立てることが肝心なのです。整理して、しまいこんでおくだけでは、整理学の正しいネライとは申せないと思います。
昭和42年12月発行 乗泉寺通信より