私は第10ブロックあゆみ会会長の、ご奉公をさせて頂いております。
あゆみ会で御奉公させて頂くようになってから、3年近くが経過しました。この間のご奉公の経験などから、私が感じていることなどをお話させて頂きます。私は信者の家に生まれ、高校生の頃から三大会やお彼岸にはお参詣させて頂いておりましたが、ご奉公はしておりませんでした。
平成14年から4年間、仕事で労働組合の執行委員を務めていました。年間150日近くを組合執務の時間にとられるという多忙な日々を送っており、ご奉公する時間はありませんでした。ようやく執行委員を後任にゆずることができたのですが、それから2年間は忙しさの反動からか、休日は趣味の写真に没頭することになり、ご奉公には目も向きませんでした。写真については、自分の写真が雑誌に掲載されたり、写真展も開くことができ、それなりの成果をあげることができたと思います。そこで改めて、これからの自分にできることは何かを考えるようになり、そのときに頭に浮かんだのがお寺です。そして、平成20年の高祖会であゆみ会を紹介して頂き、お話を聞いてご奉公をさせて頂くことになりました。
ご奉公をさせて頂くようになってからの最初の感想は、「自分はお寺のことや御信心のことをほとんど知らないんだなあ」というものでした。年間の行事もあまりよく知らず、また、日々、お参詣やお看経に励むこと、皆さんが人のために御奉公に励まれていることなど、見るもの、聞くもの、すべてに驚かされました。
しかしながら、御講参詣や朝参詣などに励んだり、御法門聴聞をさせて頂く中で、少しずつではありますが、私なりに御信心をつかんできているのではないか、と感得しています。
弘通促進大会で弘通顧間の石井日數上人から頂いた「御法様の前で「南無妙法連華経」の言葉で喜怒哀楽を示せ」という御法門、いまは亡くなられた藤田正在師から頂いた「お寺へ参詣すること、お看経をあげること、御法様へお給仕させて頂くことが信心に近づく道である」という御法門などが私の心に強く残り、自分の心の中で何かが変わってまいりました。
また、あゆみ会の先輩であるSさんのお母様の病気全快のお助行をさせて頂いた経験も私にとって大きなものになりました。来る日も来る日もお宅にお伺いし、お助行をさせて頂きました。残念ながらSさんのお母様は亡くなられ、その時はだいぶ落胆しました。しかし、自分もご信心を通して人の幸せを祈ることができるんだなという思いをもてたこと、そのためにお助行に頑張れたことは、私がこの御信心に今後の人生を預けていこうという決定(けつじょう)につながりました。いまは、Sさんのお母様がこのことを教えてくれたのではないか、と感謝しています。
あゆみ会に入り3年目を迎えますが、その間にご利益も頂戴し、御信心の仲間もできました。今は、10ブロックあゆみ会会長のお役も頂いております。信心前はまだ一人前と言えませんが、これからも第8、9、10ブロックあゆみ会の発展、さらには本門佛立宗がこれか先の未来へ続いて行くお手伝いを、微力ながらさせて頂ければと念願しております。
あゆみ会N.S