高祖会での御利益談発表②

高祖会2日目、第2座で発表された体験談を紹介いたします。

 

ありがとうございます。

私の初めてのお教化、両親のお教化のお計らいを頂戴したお話をさせて頂きます。私は乗泉寺に入信して、間もなく5年になります。入信した頃は自分自身の事に精一杯で、お教化というものに全く関心がございませんでした。

ご信心をさせて頂いて2年程過ぎた頃、朝参詣や御講席で頂戴する御導師や御講師の御法門を聴聞していくうちに、お教化という御奉公がどんなに有難いものなのか、わからせて頂くようになりました。

 

そして一昨年、私にはお教化したい知人の息子さんが出来ましたが、よく考えてみますと、自分の一番大切な両親をお教化していないことに気付きました。まずは両親をお教化しなくては・‥と思いました。

 

ところが九州にいる私の両親、特に父親はご信心に強く反対しており、ご信心の話をするだけでも怒られる始末でしたし、私が乗泉寺でご信心しているのを母から聞いても、「まだあんなお寺へお参りとかしているのか!」とよく怒っておりました。何度もご信心の話を父に試みましたがいつも怒られ、時には物が飛んできて叩かれることも度々ありました。「もう後は御宝前にお願いするしかない!」と思い、両親のお教化成就を一番に御祈願させて頂くように致しました。

 

昨年の9月、妹からひどく震えた声で電話がありました。「お姉ちやん、お父さんが交通事故起こした。バイクに乗った人をはねてしまった」と言うのです。父が真っ暗な農道で、80歳のおじいさんを跳ねてしまい、脳内出血を起こし、救急車で運ばれ、ご高齢ということもあり、後一週間もつかどうかということでした。「父が人の命を奪ってしまう。」私は倒れそうになりましたが、すぐ父に電話して「お父さん、一生のお願いだから近くの佛立宗のお寺へ行ってお参りして!必ず助かるから」と言っていました。両親は妹たちに連れられ、近くのお寺へ参詣し、必死で御祈願をしたそうです。私も乗泉寺の御宝前へ日夜御祈願させて頂くことしか出来ませんでした。

 

すると事故に遭われたおじいさんの脳の中の出血は奇跡的に収まり、命に別状は無くなり、食事も出来るようになるというお計らいを項き、心から御宝前へ感謝致しました。そして10月に入ると、私の仕事の予定が、1ケ月空いてしまったのです。こんなことは初めてでした。これは御宝前が「両親をお教化する為の時間を下さったのだ」とすぐに九州に帰省しました。

 

帰省する3日前、所属する教区での教化道場があり、皆様に「ご両親のお教化、頑張ってね」と、勇気を頂きました。そして、実家に帰り1週間後、勇気を持って父に「お父さん、有難い御宝前をお迎えしよう、お父さんお母さんをどうしても救いたい、私は、お父さんお母さんと一緒に必ず幸せになりたいの」と話をしました。「うちは先祖代々の宗旨があるから」と、こだわっていた父が「わかった、お前がそこまで言うならやってみよう、東京でも俺のことでお参りしてくれてたんだしな。」といって、やっと首を縦にふってくれました。そして、地元のお寺の御講師に御本尊様を御奉安を頂きました。

 

初めて3人で、御宝前の前でお看経を上げた時、父と母と一緒に”南無妙法蓮華経”と唱えることが出来るあまりの嬉しさに、泣きながら御題目をあげていました。

 

父は「お前が東京に戻っても、俺はちやんと御題目をあげるから、安心して帰りなさい。」と言ってくれました。事故に遭われた方も無事に退院されました。「お参詣をさせて頂くようになってから、俺も仕事でお計らいを項いてるよ、お前が言ったようにこのご信心は本物だ」と嬉しそうに話してくれました。本年1月6日、寒参詣の初日、両親と揃って朝参詣が出来ました。

 

今まで私一人だけのご信心でどれだけ心細かったでしょう。でも家族と一緒に御宝前の前で御看経が出来るという喜びは、本当になにものにも変え難いものとなりました。

御宝前様は勿論のこと、御講師、支えてくれた教化親、ご信者の方々に心から感謝申し上げます。これからも色々なことがあると思いますが、この喜びを胸に、御弘通御奉公に精一杯励ませて頂きます。ありがとうございました。(Y.H)

 

 

 


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