【御教歌】 信心は何になるぞと人問はゞ
一寸先は闇の提灯
何の為にご信心をさせていただくかという問いに対して、お答えになった御教歌です。
御教歌でお示しの提灯とは、お題目口唱のこと。人間どうなるか分からない世の中でも、お題目の提灯をもっていれば、見えないものが見えてくる、あぶないところにつまずかなくて済むのです。
当宗は別名、口唱宗ともいいます。お題目を唱え重ねる中にその味わいを知り、お題目の喜びを感得することが大切です。
人生は「上り坂・下り坂・まさか」の連続で、何が起きるか分かりません。また、短期予報も長期予報もあてにならない世の中、思いがけないことが起きますからお題目を唱えて、お守りをいただきましょう。
健康には「身体の健康」と「心の健康」とがあります。
「身体の健康」とは、快食・快眠・快便の3拍子揃った状態です。
「心の健康」とは、明るく、楽しく、笑いがある状態です。佛立信者は「蓮華人(れんげにん)」です。蓮華人とは泥中に綺麗な花を咲かせる蓮華のように、お題目を唱えてどんなに苦しく辛い時でも、明るく前向きに人生を送る人のことです。また、弘通意欲を起こして、一言でも二言でも、お題目の有り難さを伝えることが重要です。
ご信者は、他の理屈よりも、御利益のいただき方を知り、それを身体で覚えることが大切です。そして、それを続けることを忘れてはなりません。「継続は力なり」です。
ご信心に終わりはありません。精進、精進、また精進、生まれ変わってまた精進、この精神を忘れてはなりません。私共信者は、命ある限り御奉公させていただくことが大切です。
御利益に配達なし。いつでも御利益のいただける信者を目指しましょう。
【所感】日々のニュースや新聞をみておりますと、事件、事故があとを絶ちません。どれだけ頑張っても、人間の力ではどうすることもできないのが無常の世の中です。しかし、私共佛立信者には、上行所伝の御題目という、最高の味方がついているのですから、こんなに有り難いことはありません。妙法のご信心にお出値いできたことを深く感謝して、少しでも多くの方が幸せになれるよう、ご信心を伝えていかなくてはと思いました。(文責K.zen)