乗泉寺川口日智上人の御法門を拝聴させていただいたことをご紹介させていただきます。尚、内容につきましては私自身の主観も入っておりますのでご了承下さい。
◎御教歌:わすれては 又解にづるの わるい癖 所詮は信の 一字なるもの
「忘れる」というのは、仏様が私達に授けてくれた大切な能力です。年齢を重ねると、友人・知人の名前を忘れたり、ものの置き場を忘れるということも少なくありません。「忘れる」にはそういったマイナス面もありますが、嫌な思い出を忘れさせてくれるというプラス面もあるのです。
しかしながら、ご信心のことに関しましては常に握って離すことなく、お互いに叱咤激励する必要があります。万一、御奉公を忘れてしまっても、ただ言い訳をするのではなく、懺悔改良に心掛けなくてはなりません。
(所感)
記憶力を重視する学校教育のもとで育った私達の多くは、「忘れる」ことに対してネガティブなイメージしかありません。ところが、嫌な思い出が頭の中に留まっていたのでは、人格形成にも良い影響を与えませんから、「忘れる」ということは場合によっては大切なことだと思います。いろいろなことにおいて、一つの角度からだけで考えるのではなく、いろいろな角度から捉えることが大切だと感じました。(S.M)