風邪にまけない様に

毎年のことではあるが、今年も寒明けに風邪をひいて寝込む人が多い。かなりの重症の人は肺炎になって入院する。軽い人もあって、その症状も、まちまちである。弱い部分がひどくやられる。私などは声がかすれるので、どうも咽喉が人よりも犯されやすい。 

要は体質をいかにして改善していくかという一点に帰する。もって生れた体をいまさらどうしようもないと諦めないで、自分の努力で出来る限りよい方向へもっていきたい。 

そのためには、断じて改良すべきことはやり通すという決心が大事であろう。平凡なことであっても、『久しうしてやめざれば必ず一事を成ず』と先聖の金言を信奉して、次の事項を守っている。 

(1) 適度な運動をして、体力を減少させぬようにする。

(2) 食物ほ偏らぬように、何んでもおいしく頂く。

(3) 朝毎に妙法の功徳がこもっている水を、定量頂く。

(4) 定期的に健康診断をうけて、初期の段階で、治すようにする。

(5) 妙法の経カで体質を改善して頂くように祈願を怠らない。 

これらのことは、信者ならどなたでも実行できることと思う。また、易しいことで、とりたてて言うほどのことではないのであるが、確実に意識して、実行するか、どうかが成否の別れ目だといえる。

健康上のことは、さいきん特に関心がたかまり、智識も豊富になっている。体質を、病原菌にまけないようにするという平凡なことを、更めて見直していく必要がある。 

御弘通も信者の一人一人の信心が、しっかりしていれば、発展せぬということはない、信心の体質がひよわなものであれば、一寸した外圧や、ばいきんに犯されるのである。 

昭和57年4月発行 乗泉寺通信より


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