婦人会の御奉公を通じて

ありがとうございます。私は第4ブロックの婦人会会長として、婦人会本部でご奉公をさせていただきました。1ブロックから、さらに全11ブロックという大きな場で学ばせていただくことになりました。

そのご奉公で学ばせていただいたこと--それは信者として、また一女性として、人生経験・職業など、さまざまな年代の多くの諸先輩にご教示いただいたことです。

婦人会本部の主なご奉公は、全国から乗泉寺へお見えになるお導師・お講師方のお給仕と、お会式での他寺院接待ですが、そこには女性ならではの気配りや思いやりが求められます。

立ち続けの長い1日の終盤、ご奉公者全員、暗黙の了解で、急須や湯飲み茶碗であふれた水屋を、手際よくさっとピカピカに片付けた時の安堵と喜びは、何ものにも代え難いものです。

歴代婦人会本部の先輩達の気配りを、今、私たち世代は謙虚に学び、伝えていかなければいけないと痛感しております。

私は、お参詣させていただく際に、いつも自転車で善福寺川沿いを走り、駅へと向かいます。

朝焼け川沿いに咲く四季折々の花々、川面に遊ぶ野鳥、朝焼けにかすむ新宿副都心を背に、駅へ着く頃には空が真っ赤に染まります。

凛とした大気のなか、自然も動植物も人間も、渾然一体になった世界は、それはもう得も言えぬ美しさに輝いています。


もし、朝当番のご奉公がなければ、川辺の美しい景色さえ見ることはできなかったでしょう。

もし、幼少より見守っていただいている地元教区の、皆様のご支援がなければ、こうしてお話をさせていただく機会はなかったでしょう。

もし、同世代の友人とだけの付き合いであれば、ご奉公での気配りや慈悲の心にも気付かないままにいたことでしょう。

幸せとは自分の心の中だけで描くものではなく、人と人との間にあって初めて感得できるものなんだ、そう思う今日この頃です。

とかく人の世は、智に働けば角がたち、情に棹させば流され、意地を通せば窮屈なものです。しかし、ご法様のお力添えをいただき、ご奉公させていただくことで、世界は広がり、そのすべてが私たちの心を豊かにしてくれます。

今後も、ご奉公を通して多くのことを学び、少しでも成長していければと思っております。ありがとうございました。(M.M)


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