一石二鳥の生活

高樹町の日赤で歯石をとるため、数回通院している。近いからここを選んだのであるが二時間ぐらい待たされるので閉口している。所定の時間に行っても既に患者が一杯というわけ。 

結局、時間を利用して原稿を書きの時と決めた。私にとっては一石二鳥である。タクシー利用を自転車で行くことにしたので、日頃の運動不足を若干補うことにもなるし、無駄な出費も節約となる。一寸、工夫すると意外なことの発見につながる。今年も11日から夏期参詣が始まる。たとえ一日でも多く朝起きしてお寺参詣を実行するよう改良しよう。

それに付随して、どんなことがあるか考えてみると、

①朝起きにきりかえるためには、ねる時刻を早くする必要がある。

②生活全体の時間配分を見直して、極力無駄なことを廃止するようになる。

③またお寺で御法門を聴聞することになり、これが仕事上の行き詰まり打開のヒントにもなるでしょう。 

更に、言うなれば三十日間一つの願いをこめて、積極的な意欲をこめてお参詣するなら、申し分のない結構な一石となる。一日の仕事始め数時間を、参詣にあてるという一石が、万鳥を射とめるすばらしい果報となってかえってくる。 

下手の横好せ程度ではあるが、囲碁を楽しむ私にも盤上の一石によって、大石の生死を左右するという場面をしばしば経験している。しかし実生活の上で、一石二鳥という有効な布石のしかたについては、全く考えてもいなかった。 

いや応なしに「待たされる」ということから、一石二鳥的生活のしかた益々必要な時代となってきた。国の外交も、一石一石が、次の好結果を招くよう有効な布石であってほしいと願うのは、国民の願いでもあろう。


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