ありがとうございます。昨年暮れのことです。教区の会議中、「村松さん、来年教区長のお役を受けて頂けませんか」という話が持ち上がりました。
私は現在、八王子別院の参事の御奉公をさせて頂いておりますし、明年、平成二十四年度も引き続きお役を続けさせて頂くことになっていますので、両方のお役を頂くことに少々不安を感じてしまいました。
しかし、教区の皆さんが一同に「村松さん、皆で協力させて頂きますので、是非お受けください。」と、心強いお言葉を頂きましたので、教区長のお役をお受けさせて頂くことに致しました。
それから年が明け、元旦の朝のことでございます。四時半に起きて、自宅の御宝前で新年のご挨拶と、昨年の御奉公成就のお看経をさせて頂き、家族揃って世田谷別院へ初参詣に車で向かう途中、膝に少し痛みを感じました。
その時は大したことはないだろうと思ったのですが、自宅に戻りますと、更に痛みが増してきて膝が曲がらない状態になってしまいました。それでも、正午からは多摩親会場で新年の初お看経と御講師との初顔合わせがありますので、行かない訳にはいきません。膝の痛みをこらえながらも多摩親会場に向かいました。
幸い親会場では椅子なので膝の痛みが少し和らいだ感じがしましたが、いざ御講師と初顔合わせの為、座ろうとしたところ、膝に激痛が走って座れません。膝を曲げることも出来ない状態だったので、早々に自宅へ帰らせていただきました。
医者に行くにも何分お正月のことですから、三が日は休みで行かれません。二日、三日はとにかく痛みを我慢して自宅でのお看経も失礼ながら足を横にして、お参りさせて頂きました。四日の朝になりますと、静かに家で休んでいたこともあり、痛みは幾分和らいでおり、正座も出来るようになったので、この分なら医者に診せなくても大丈夫だなと思い、病院に行くのを見合わせ様子をみることに致しました。
そして翌五日の朝、起きぬけに「今日は痛みはどうかな」と心配したのですが、膝の痛みは驚くことに全くありませんでした。正座をしても全然痛みを感じませんし、普通の生活がまた出来るようになりましたので、六日から始まった寒参詣も現在無事元気でお参詣させて頂いております。
これもひとえに御法様のお陰、特に今回は素直にお役の御奉公をお受けさせて頂いた御利益と感得させて頂いた次第であります。これからもお寺参詣に、お看経、お役の御奉公と一生懸命御奉公に気張らせて頂きたいと思います。ありがとうございました。
(M.M)
御教歌
ゆけるだけ ゆけとてすゝむ 信行に ゆかれぬやうに ならぬ御利益
信行体験談集 涌出第22号 平成24年寒参詣発表