アンバサダーとは「使者」のこと。昨日、宗門のご奉公で海外からの使者、仏立アンバサダーとして、ブラジルのコレイヤ日友導師がご来寺、御法門を拝読していただきました。
日本語がとてもお上手で驚きましたが、コレイヤ導師は教務さんになさせていただいた頃は全く日本語を理解されていなかったそうです。それでも今思うとあまり言葉を理解していなかったのがよかったと言われます。
ご家族が御信心をして喜んでいる姿をみて、教えのことはよく分からないが有り難いご信心だ、幸せにしてくれるご信心だと、理屈抜きでご信心の有り難さを感得され、その喜びの心があったからこそ、教務さんにならせていただくことができたからだと言われます。
ポルトガル語でも御教歌を拝読され、また御法門もポルトガル語で少しされました。「信心、御利益、御題目」という言葉は日本語のままで、これらの言葉は訳す必要がないとのこと。それは、御信心は頭で理解するものではないからとお教えいただきました。
ブラジルで目が見えないご信者さんが、目が見えるようになった御利益を頂かれたお話をされ、佛立宗の信心は、理屈や知識はいらない、国境、言語をこえて世界宗教になりうる宗教だと力強く仰せになられました。
ブラジルの御弘通と乗泉寺、日晨上人とのご縁をお話いただき、ご縁の深さを感じました。
海外で御弘通に励まれている御導師のお姿に参詣者一同、随喜させていただき御弘通に励ませていただくことを決意いたしました。
御教歌
信心の 定まらぬこそ 迷いなれ
御利益見たる 事のなければ