【御教歌】 長旅は日和(ひより)ばがりと思ふなよ
雨ふりもあり山坂もあり
人の一生を長い旅路に譬えられ、順調に物事が進むこともあれば、思い通りに事が運ばないこともあります。私共佛立信者は、良いときも悪いときもご信心を離さず、お題目の口唱行に徹することが大切とお教えの御教歌です。
人が生きていく中で、順調に物事が進んでいる時は、注意することが大切です。必ずどこかに落とし穴がありますから、油断せずに慎重になりましょう。また、何をやってもうまくいかない時は、罪障消滅だと思い、困難を耐え抜くことが大切です。
人生には「答えのある人生」と「答えのない人生」があります。
学校教育においては、“氷が溶ければ水になる”というように、決まった答えを教えます。しかし、社会における教育には、決まった答えがないため、どのように人が育っていくかは分かりません。ですから、良い方向に進んで行くよう、信心を貫き通す信念が大切です。
ご信心には「火の信心」と「水の信心」があります。
火のように一瞬だけ燃えて、あとは燃え尽きてなくなるような信心が「火の信心」。小さな小さな小川から、最後には大きな川となって大海へと流れていく、常に流れて止まることがない信心が「水の信心」。私共信者は、どんなことあっても止まることのない「水の信心」を身に付けさせていただくことが肝心です。
夫婦の絆を年代別であらわすと以下のようになります。
20代・・お互いに愛情がある。
30代・・お互いに希望を託していく。
40代・・忍耐。お互いに我慢する。
50代・・あきらめ。こんなはずではなかったが仕方がないと思う。
60代・・感謝の気持ちが出てくる。
70代・・お互いをいたわり合う。
80代・・お墓参り。どのお墓に入ろうかと探す。
ご信心は生涯続けていくことが大切です。朝夕のお看経は怠ってはいけません。そして、「平凡こそ非凡」ですから、平穏無事に生活できる毎日を大切にしていきましょう。
【所感】
上手くいっている時は良いのですが、悪いことや嫌なことがあると「ご信心をしているのにどうしてこうなるのか」と不平不満を漏らしてしまうのが私共信者です。嫌なことが起きるのは、自分の罪障だと受けとめて、お看経で乗り切る信心前を身に付けなければと思う毎日です。(k.zen)