季節も秋めいてきました。10月は衣替えの季節でもありますので、季節の変わり目を実感することができるものです。最近では、スーツ姿の方でも、あまり衣替えを意識されない方もいらっしゃるようで、街中で季節の変わり目を実感することができないような気もしますが、それでも、朝晩の気温の変化など、少しずつ秋の訪れを感じるところです。
さて、10月13日はお祖師様高祖日蓮大士の祥月御命日です。数々の御法難を乗りこえられ、命をかけて私達に上行所伝の御題目をお残し下されたお祖師様の御恩を感じ、その御恩に報いる人助けの菩薩行に、精一杯努めることが大切です。
恩を感じる、親に対する恩、先生に対する恩、先輩に対する恩、同僚に対する恩、そういった回りの人から、様々な助けを受けて私達は日々生活をしております。そういった回りからの恩恵を感じる、恩を知るということはとても大事なことであります。
自分は一人で生きている、という考えでは、自分勝手な振る舞いばかりをしても平気となってしまい、周囲にも迷惑をかけることとなってしまいます。
ですから、大事なことは、周囲からの恩を感じ、そして恩に報いようとする行為を実践することです。父の日、母の日、誕生日そういった時に何かをプレゼントすることも大事なことであります。
そして、私達衆生をお救い為されようとされたお祖師様に対しても、報恩の思いをもって、口唱行菩薩行の実践に努めることが肝心です。