正宗徒増加へ向けて

参詣風景ありがとうございます。正宗徒とはなんでしょうか?このような質問に対して、長年ご信心をさせて頂いている私共が正しく理解出来ていない、若しくは説明不足に終わっていることも十分にあり得ることです。 

正宗徒とは、入信後、満三年が経過し、常講を勤修する宗徒のことであります。御教歌に「怠りの心の汚れあらはんと思はばせめて三年(みとせ)つとめよ」とございます。正宗徒とは、会社でいう正社員のようなものですから、正宗徒証を頂戴することは、容易なことではありません。 

教区内には、入信後満三年を経過されたご信者は数多くいらっしゃいます。しかし、今まではお役中である私たちも何かと理由を付けて御講願主をオススメするお折伏の御奉公が出来ずにおりました。 

皆様もご存じの通り、本年度、乗泉寺の総祈願には「正宗徒各教区3戸増加」と掲げられております。私の所属する教区は、お陰様で現在教区内3戸増加の御奉公目標を達成することが出来ました。 

本日は、私の所属する教区に於ける正宗徒増加の御奉公を紹介させて頂きます。 

①まずお一人目がA.Sさんです。Sさんの今は亡きご両親は、乗泉寺の麻布別院の時代より、お参詣や御奉公をされていたとのことですが、Sさんご自身は長年教区内のご信者とは疎遠な関係が続いておりました。4年前にようやくご本尊様のお塵払いをさせて頂くことが出来、3年前から法城護持のご有志を受けて下さいました。そして、昨年12月に乙の御講願主をオススメしたところ、快く受けて下さいました。 

②二人目は、Y.Iさんというお方です。Iさんご夫妻は、共々ご高齢の為、お会式やお墓にもお参詣するのが困難となってしまいました。それでは御講願主とならせて頂き、家内安全や身体健全の御祈願と先祖代々のご回向をさせて頂きましょうとオススメし、御講願主となられ、今月の5月10日には御講のお席も受けて下さいます。 

③三人目は、N.Sさんです。所属教区の一部には、Sさんのお兄様であるM.Sさんが御奉公をされておられます。お兄様の鶴の一声で、御講願主となられ、無事に正宗徒となられました。 

以上が、教区内に於ける正宗徒増加の現状です。本日お参詣の皆様方の教区は、正宗徒実質増加へ向けて、具体的にどのような御奉公を推進しておりますでしょうか?私の好きな武田信玄の言葉に「為せば成る為さねば成らぬ成る業を成らぬと捨つる人のはかなき」といった格言がございます。これはどのような分野にも共通して言えることですが、どんなに頭で立派なことを考えていても、実際の行動に移さなければ意味がありません。実践の中で、更なる改良点や新たな問題点を見出し、また改良と実践を重ねることが、成就への近道です。

さがみ教区では、全信徒へ御講願主へなって頂くように声をお掛けすることから御奉公が始まりました。今回、御講願主となり、正宗徒となられたご信者方も、三人三様、様々なご事情を抱えておられました。私達の教区では、毎月の連合事務の際、御講師へチェックして頂く「現勢報告」をお役中がしっかり確認して、所属するご信者方に対するお折伏の進展状況などを逐一ご報告させて頂いております。 

今回の御奉公で気付かせて頂いたことは、こちらがダメと決め付けたり、尻込みをすることなく、相手に一声でも、声をお掛けすることの大切さです。遠回りのように思えるかも知れませんが、教区内で異体同心の御祈願口唱に励ませて頂き、お一人お一人のご信者方に対して、丁寧に一声一声掛けさせて頂くことが、最終的には御奉公成就の近道であると思います。

本日お参詣の皆様方のお声掛けを待っていらっしゃるご信者さんも沢山いらっしゃるハズです。御宝前のお計らいを信じて共々御奉公させて頂きましょう。ご静聴ありがとうございました。(K.S)


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