この度、私が頂いた御利益をお話させていただきます。三月十五日午後三時頃、急に胃のあたりが痛くなり、それもかなりの激痛でした。近くに住む娘に電話を掛け、救急車を呼んでもらいました。
八王子の病院に運ばれましたが治療の設備が整っていないため、非常に危険な状態に成り、再び救急車で立川の東京災害医療センターに運ばれました。病名は重症急性すい炎という国の指定難病でした。後で知りましたが、この病気は大変致死率が高いとのことです。
十日間救命救急室の中で生死をさまよいました。その十日間、お講師・世田谷中連合の皆様をはじめ、ご信者の皆様がお助行をしてくださったとの事でした。
十日間のお助行が終わった翌日に意識が戻り、娘から皆様がお助行をしてくださった事を聞き、会いたい、声を聞きたいと強く思いました。娘に頼みましたが当然面会など許されず、信者の皆様に手紙を書いていただきました。頂いた手紙でどれだけ励まされ、力を頂いたかわかりません。早く良くなり、お寺の御宝前にこの気持ちを報告し、また信者の皆様にも会いたいという気持ちが心の励みになって、リハビリも頑張りました。
日に日に良くなり、ご信心をさせて頂いて本当に良かったと思っています。お蔭様で六月の御会式にもお参詣出来るようになり、この猛暑の中、夏期参詣も何日か出来るようになりました。
これからも体の続く限り、素晴らしく、大切なご信心の道を歩いて行きたいと思って居ります。ありがとうございます。(K.S)
平成16年 信行体験談集 『法灯』より