雪の中で思うこと

1月18日、未明より降り始めた雪によって、東京の交通網は大混乱となりました。18日の朝、お給仕前に表を見たところ、思わぬ積雪に大2年前の雪模様変驚きました。

 

 

 

 

 

 

その日は、地域外のご信者がおられる埼玉県の鶴ヶ島方面に向かう予定でした。降雪は朝のうちに雨に変わりましたので、雪解けを期待して10時に出発。ところが、首都高から関越自動車道にかけて通行止めとなっており、同時に一般道も激しく混雑していたため、予定よりも大幅に時間がかかってしまいました。

無事に御奉公をさせていただくことはできましたが、雪に弱い都会のもろさを実感しました。

また、ニュースなどで見ますと、首都圏各地の電車も大変混乱していたようでした。世田谷、渋谷近辺も三軒茶屋駅や下北沢駅でホームに入れない人が大勢いらっしゃったようです。

寒参詣(1月6日~2月4日6:00開門)の期間中、一度や二度降雪に見舞われることがあります。そのような中でも、開門よりお参詣をされている方の姿を拝見いたしますと、頭が下がる思いです。

もちろん、交通機関の影響でお参詣ができないという方もおられますが、そういった時には夕刻にお参詣をされる方もいらっしゃり、皆さん寒参詣を一生懸命勤められているのだなと、随喜の念がこみ上げてまいります。

今年の寒参詣、現在も期間中ですが、昨年11月に入信をされた方が毎日お参詣をされております。お母様から勧められて入信をされた方なのですが、自分が抱えている問題の解決をご祈願され、お参詣に勤められております。

お参詣をする、ご信心に励む、口唱に励むなど、思い切ってさせていただきますと、不思議とご利益を感得できるのが、当宗のご信心の有り難いところです。寒い中、朝早い中のお参詣は辛く厳しいものですが、そういったところをお参詣することで、たくさんの功徳を積むことができます。

寒参詣の期間はもちろん、普段からのお寺参詣に励ませていただきましょう。そして、今年に入ってまだお参詣をされていない方は、是非お寺お参詣をさせていただきましょう。

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ホームページ担当者新年挨拶

新春を迎えましてお喜びを申し上げます。猿

旧年中は乗泉寺ブログをご愛顧いただき真にありがとうございました。昨年はブログの更新など十分な御奉公ができず、ホームページをご覧になられた方々には、大変申し訳なく思っております。

本年は心機一転して、御奉公者一丸となってより良いホームページづくりに取り組んで参ります。どうぞ本年も乗泉寺ホームページを宜しく御願い申し上げます。

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終わりは、次の始め

 「世田谷別院掲示板⑪」

今年も、残すところわずかとなりました。けれども、平成27年は終わっても、その後すぐに28年へと、月日は続いていきます。そう考えれば、ちょうど今のような年末の時期は、一年間の終わりから翌年への架け橋になる時であるとも言えるでしょう。

ですから、今こそ、来年はこのようなことを心がけていこうと、「次の始め」への一歩を踏み出していくことが必要です。まずは、規則正しい生活習慣で、心身の健康状態を万全に整え、そして、また一年間無事に過ごすことができるよう、お寺の仏様にお願いを申し上げていきましょう。

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新本堂への思い②

10月31日(土)、新本堂に日蓮聖人の御尊像をお迎えした。

新本堂大御本尊の開眼(御本尊にお魂を入れる儀式)

新本堂大御本尊の開眼(御本尊にお魂を入れる儀式)

お教務さんのみで行われ、とてもおごそかな雰囲気。

御本尊御開眼後、お教務さんが隊列を組み、御尊像を8名の若手教務さんによって、慎重にお運びする。

御遷座の様子

隊列の周りには、この日を待ち望んでいたご信者さんで埋め尽くされた。

御遷座の様子

 

 

 

この大事な瞬間を撮影しようと必死なひと。

合掌して祈っているひと。

不安そうに見つめるひと。

 

 

 

色々な人の思いが飛び交う中、隊列は進む。

 

そして、新本堂へ….

御遷座の様子 御遷座の様子 御遷座の様子

日蓮聖人の御尊像を安置して、数名の教務さんによって、手際よくオカトウとお綿をかけた。

そして、住職川口日智上人のご唱導のもと、御尊像、門祖・開導聖人、十界諸尊の開眼が行われ、教務、信者ともにお題目口唱をさせていただく。

お看経

最後に、上から見た新本堂

新本堂新本堂

今回の新本堂設計に関わった者として、改めて素晴らしい御宝前が完成したと思います。

改修に関わった、教務師、ご信者さん、そして鹿島建設のみなさんに心より感謝申し上げます。

この御宝前がより荘厳となるよう精進して行く所存であります。

渋谷、代官山に来たら、是非ともお参詣下さい。
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新本堂への思い①

待ちにまった、乗泉寺新本堂が完成し、以前よりもさらに荘厳となった御宝前が姿を現した。

振り返ってみると、この本堂が最初に建立されたのが、昭和39年。今から、51年前のこと。当時、乗泉寺ご住職で、佛立第15世講有田中日晨上人(私の師匠)は、21世紀のご弘通にふさわしい寺院になるようにと、一流の建築家や職人に依頼して、本堂を完成させた。

しかし、21世紀を迎えようとしたその矢先、ある一部からの指示のもと、御宝前が作り変えられてしまった。日晨上人の思いが詰まった御宝前の姿が消えてしまい、私は落胆し途方にくれた。末弟として、師匠の思いが込められた御宝前をいつか取り戻すことが悲願であった。

今回の本堂改修にて、以前と同じような本堂(まだ、イスがなく、正座してお看経した時代)が作成出来たらの一念でメンバーに入れていただき、色々とご面倒をおかけした。工事関係者に本当に感謝している。

日晨上人が荘厳なさっていた佛立第3世講有日随上人、ご染筆の御本尊や御尊像、十界の諸尊などがお出ましなり、今は感無量である。

是非とも、荘厳になった御宝前を見ていただきたいと思う。

新御法前

                  新御宝前

佛立第三世講有日随上人が御染筆された、力強い堂々たる「南無妙法蓮華経」の大御本尊を中心に、5枚重ねのお綿をかけた存在感のある高祖日蓮大聖人の御尊像(御尊像の下は免震構造となっている)、右脇のお厨子には門祖日隆聖人、左脇のお厨子には開導日扇聖人のお像が安置されている。

門祖日隆聖人

門祖日隆聖人

開導日扇聖人

開導日扇聖人

十界の諸尊(右側のお厨子)

十界の諸尊(右端のお厨子)

乗泉寺歴代住職のお位牌・写真(右端お厨子)

乗泉寺歴代住職のお位牌・写真(左端お厨子)

本堂改修特別御有志者の氏名が刻まれたプレートが収められている。

人天蓋(にんてんがい)

人天蓋(にんてんがい)

日蓮聖人の頭にかけられたお綿の形をまねて作成された。

決して、恐竜の骨ではありません(笑)

吊灯籠(つりどうろう)

吊灯籠(つりどうろう)

ガラスと木のブリック

ガラスと木のブリック

御宝前後ろに積み重ねられた、ガラスブリックと木のブリック。

ブリック設置

ブリック設置

ガラス・木のブッリクをはめる前

ブリック設置

ブリック設置

  こんな風にはめられ、それが何段も積み重なっている。

 

数ヶ月前までは….

改修工事

改修工事

改修工事

改修工事

改修工事

改修工事

御本尊や御尊像を支える鉄骨

足場

足場

次回は、御遷座式の様子を紹介します。

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用心(気をつける)ということ

何事にも用心(気をつける)ということが、非常に大切と感じます。

例えば、食事で野菜を先に食べるか、後にするかで、体につく脂肪の量が違うといいます。

ですから、ダイエットしている方は、そういう用心(気をつける)ことが大切です。

先のスケートのカナダ杯で、羽生結弦選手のコメントに感動しました。

ショートプログラムの出来が、予想に反して6位の出足でした。

「悪い処は分かっています。良い処も分かっていますので、明日のフリーではその悪い処を修正してのぞみます」と語っておられました。

そして、フリーでは前日の悪い処を見事にカバーし、総合2位、銀メダルを得ました。

世界で活躍する人の心得は、さすがに一流と言わせるものでした。

だからこそ、いつの試合でも私達に感動を残してくださるのですね。

がむしゃらに何でもやればいいという事ではないのですね。

佛様の教えに、因果の道理があります。

原因なくして結果は出ない。

何でもやればいいという事ではなく、やはりその結果の良し悪しは、用心(気をつける)をしながら進んでいかねば、良い結果は出ないのです。

 御教歌

 こゝろして ひけばこそなれ 露深き

           秋の山田に かくる鳴子も

 お互い用心(気をつける)しながら、日々の生活を営んでいきましょう。

 

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御尊像はなぜ黒い

当宗の御尊像(御祖師様のお姿をかたどった像)は黒い色をしています。なぜ黒なのか。これには二つの説があります。

まず一つは、ロウソクのススや御線香の煙で黒くなった、古色ゆかしいお姿を有難いものと頂き、そのまま御安置申し上げるという説。

もう一つは、歌舞伎で舞台を支える黒子と同じという説です。つまり昼夜御本尊のおそばに寄り添い、御尊像と一体になって我らを守護し給う。それゆえに、極彩色でなく、黒色なのだという説です。

私共は願い事があれば、叶えてもらうのが当然のように思いがちです。しかし夜昼となく、61年の御生涯を御弘通に捧げられた御祖師様の御苦労をどれほど理解しているでしょうか。

ともすれば目立ったことだけをして、良い事をしたつもりになっている私共です。陰日向なく、地味な事でも、目立たぬ所でも嫌がらず御奉公させていただく気持ち。たとえ一人の為にも法を説く心を忘れてはなりません。

来月7・8日は当山でおいて高祖会を奉修致します。

また11月は御尊像御綿かけの御奉公月でもあります。

御祖師様の御恩に報いるため、心を込めて御奉公させていただきましょう。

 

※11月11日は小松原御法難の日です。

文永元年(1264)のこの日、鎌倉から故郷である安房に帰って来られていたお祖師様は有力信者である工藤吉隆公宅での御講席の帰り道、小松原(現在の鴨川シーワールド近く)において、この地の地頭であり念仏宗であった東条景信ひきいる軍勢に襲われました。

「いるやはふるあめのごとし うつたちはいなづまのごとし」と御妙判にある通り、想像を絶する惨状を呈したこの大難により、工藤氏と御弟子の鏡忍坊は殉死を遂げられました。

そして、お祖師様ご自身も左腕を折られ、眉間に傷を覆われました。

これをご覧になった一人の御婦人が、寒さで御傷が痛まないようにとの志から、お祖師様のおつむに御綿をかけられました。

毎年この時期にさせていただく御綿かけの御奉公は、この事に由来しています。
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世田谷別院掲示板

⑩「丸い卵も切りようで四角、ものも言いようで角が立つ」

卵は、本来丸い形の物。でも、切り方によっては四角い形にもなります。何事もそれと同じで、そのやり方により結果が異なってまいります。

とりわけ、私たちの会話においては、同じことを伝える場合でも、言い方によっては他人の心を和ませることもできますが、一歩間違えると相手の感情を害してしまうようなおそれもあります。

ですから、お互い、毎日お寺の本堂へお参りして御題目を唱え、仏様の慈悲の御心をいただき、誰に対しても思いやりをもって、温かみのある言葉で接するようにいたしましょう。

 

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彼岸花

秋のお彼岸も終わり、そろそろ肌寒くなってまいりました。

つい先ごろまで、ふと足元を見ると彼岸花が咲いていました。

この花は別名死人花、地獄花などと呼ばれ、あまり良い印象をもたれないイメージがあります。

なぜかというと、球根に毒を持ち、赤く伸びるその形も、炎を連想させ、地獄の亡者が手を伸ばした形を思わせるからだとか。

しかし、またの名を曼珠沙華(まんじゅしゃげ)といい、法華経の序品第一には「曼荼羅 (まんだら)曼珠沙華を雨(ふ)らして 栴檀(せんだん)の香風(こうふう) 衆の心を悦可(えっか)す」とあり、仏様が御教えを説かれる前の奇瑞(さまざまな不思議な現象)のひとつとして、この花が天上から降り注いだと記されています。

埼玉県の巾着田という所には、この花が群生している公園があり、とても幻想的で美しいと伺いました。

このように考えますと、世の中でなぜか嫌われているものにも、実は隠された価値や、まだまだ知らない魅力があるかもしれません。

人の心もまた同じ。一見取っつきにくい人、自分と合わなそうな人もよくよく付き合ってみれば、素晴らしい資質の持ち主かもしれず、その出会いが自分を変えてくれるかもしれません。

連日、犯罪や事件が新聞をにぎわす世知辛い世の中ですが、人を信じる心だけは失いたくないものですね。

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新本堂、金色の壁に隠された秘密

いよいよ今月末には、本堂の改修が終了し、新しい御宝前が完成する。

改修中本堂

 

先日、乗泉寺では「本堂工事見学会」が開催され、工事関係者や事務局のご信者さんから、本堂改修の進捗状況や今後の見通しについての説明があった。

 

本堂の中は、御本尊が安置される場所を中心に鉄パイプで足場が組まれており、新しい御宝前の全体像を見ることは叶わなかった。

だが、今回の本堂改修で最もこだわった、御宝前の後ろにある金色の壁を間近でみることができた。

本堂壁面壁一面に貼りめぐらされた金泊、その前面には交互に隙間無く、ぎっしりと積み重ねられたガラスのブリックと木のブリック。その美しさと迫力は圧巻であった。

そして、この壁の下にライトがついており、それをつけると金色の壁となる。

 

私は、設計の担当者にお願いして、ライトをつけてもらった。しかし、、、思っていた以上に暗く、少し物足りなさを感じた。私は思い切って、その設計担当者に率直に自分の感想をぶつけてみた。

すると、設計者はこう語り出した。

「これは、あえて光を少なくしています。暗がりで光輝く金色の美、つまり陰翳(いんえい)の美を感じてほしくて、そうしたんです」

陰翳とは、光の当たらない暗い部分。かげ。また、色・音・感情などに微妙な変化があって趣が深いこと。

今までに聞いたことも感じたことのない美の境地。戸惑いの色を隠せない私をよそに、設計者はこう続けた。

本堂壁面「古い建物や寺院の奧の奧にある外の光が届かない暗がりの中にある、金襖や金屏風を思い出してみて下さい。何とも力のない、わびしい光線。しかし、そこには何ともいえない美しさと落ち着きがあるでしょう」

私は頷いた。

 

「あれこそが陰翳の美ですよ。力のない、わびしい果敢のない金色の輝き。このおぼつかなげな明るさが私たちの心を和ませてくれるのです。そして、見る角度によって金色の輝きが微妙に違って見えますから、とても趣深いものとなっています」

キラキラとまばゆい光を放つ豪華絢爛な御宝前を想像していた私にとって、寝耳に水であった。新本堂の完成が待ち遠しくなった。今までに感じたことのない美の世界を、一刻も早く感じたいと思った。

11月より新本堂にて勤行が始まる。本堂でお看経をたくさんあげて、御宝前がさらに荘厳となるよう努めていきたい。そして、悩み苦しむ多くの人たちが、この本堂で癒され、新たな生きる活力を得る場所となることを願ってやまない。

 

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こんにちわ助行

私は、現在、助手として先輩教務師についてご奉公させて頂いておりますが、最近させて頂いているご奉公を一つ紹介させていただきます。その名も「こんにちわ助行」です。、これは、お寺にあまりお参詣されていない方を対象に一件一件訪問して、あらかじめ用意したご挨拶文をお渡しして、お寺参詣などをお勧めして回っています。

そのご挨拶文の内容は以下の通りです。

「ありがとうございます。先日、神奈川県の小田原付近を車で走行していると、空中にたくさんのヘリコプターがみえました。「何かあったのかな~」と思いながら、自宅に戻り、テレビを付けてみると驚きです。

東海道新幹線内での“焼身自殺事件”、加えて“箱根山噴火”と大ニュースが目に飛び込んできました。改めて何が起こるか分からない世の中であることを感じました。

この世の中は無常といって、物事全てが常に変化し続け、安定することがありません。病気や事故、自然災害、殺人事件、詐欺・・・など、いつ、どんな形で巻き込まれるか、私共に予想ができるでしょうか。人間の力ではどうにもならないことが無数にあることを受け止めて、仏さまのお力を借りてはいかがでしょうか。

私共本門佛立宗の信者には、仏さまが残された上行所伝の妙法のお題目さまがあります。お題目を口にお唱えさえすれば、現世に止まらず未来世まで御利益がいただけるのです。

何か、悩みやお困りごとがありましたら、お寺に足を運んでいただけたらと思います。必ず、行き詰まった道が開けます。

乗泉寺では7月中、『夏期参詣』を実施しております。是非ともお参詣いただきたいと思います。何かお役に立てることがあればご相談下さい。本日はご挨拶に伺いました。」
以上
ちなみに、担当教務の写真も載せております。

こんにちわ助行では、トラブルが多く、例えばお家が見つからない、引っ越してしまって別の建物が建っている、道が細くて車が入れない、一方通行が多く中々目的地に到着できない。さらには、オレオレ詐欺と勘違いされるなど、予想外の出来事が起こります。逆に良いこともたくさんあって、「いつもお世話になっています」と頭を下げられることもあったり、訪問して面会したご信者さんが後日お寺参詣に来て下さったなど、うれしい出来事もあります。

あまりお寺参詣されないご信者さんとはいっても、佛立宗とのご縁があるのですから、そのご縁を良い方向へと導いていく必要があると思います。それには我々教務あるいはご信者さんが、直接出向いていき、ご本人にご信心のありがたいことをお伝えしていく方法しかありません。ただ、待っているだけでは、ご信者さんはお寺には来ないのです。

今後、どんな出来事が待っているか予想ができない「こんにちわ助行」。これからも、引き続き回らせていただき、一人でも多くの方に佛立宗のご信心のありがさたをお伝えして、お寺に足を運んでいただけるよう働きかけていきたいと思います。

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今日という一日は、残された人生の、最初の日

「世田谷別院掲示板⑧」

私たちは、過去を振り返って、あの時にああしておけばよかった、こうしておけばよかった、昨日はあれができなかった、これもできなかったと、後悔をしてしまうことが多いものです。確かに残念ながら、過ぎ去った日は二度と戻って来ません。

けれども、私たちには、今から先の未来が残されていることもまた、事実であります。今日という一日は、その未来の初日なのですから、気持ちを切り替え、力強く第一歩を踏み出していかなければなりません。

さあ、是非ご一緒に、この世田谷別院の本堂で御題目を唱え、明るい未来の光を仏様より頂いて、まずは今日の一日から、前向きに突き進んでいきましょう。
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子どもお会式

先週7月26日、第15回子どもお会式が奉修されました。一週間前から台風の接近というニュースに心配させられましたが、仏天のご加護をたまわり当日は晴天に恵まれ、700名を超えるお参詣をいただき、昨年よりも100名近くの参詣者増加を果たしました。その内、子供のお参詣は141名で、昨年よりも多くの子供達がお参詣してくれました。

今回の子どもお会式は「食育」というテーマで開催され、時流にそったご奉公を考えることで、お寺に興味のない人にも興味を持ってもらえるように工夫しました。人々の生活に役立つ情報がお寺から発信されることによって、お寺を中心とする新しいコミニケーションが生まれ、下種結縁の良いキッカケにもなるはずと考えました。

また、パンフレットの宣伝効果なども考え、きれいで見やすく古くない現代風の広告を研究してもらい、これからのご弘通に役立つことを模索して、新しい試みゆえ入念に準備を進めてまいりました。

また、昨年に引きつづき各ブロックから「屋台のご供養」を出店していただき、それぞれ特長をいかした個性的なお店が軒を連ね舌鼓を打ちました。当日の境内はいつにも増して熱気に包まれ、笑顔と笑い声が絶えない一日となりました。ご協力を頂いた皆様、本当にありがとうございました。

子どもお会式の写真は、後日「妙証だより」に掲載させていただきます。

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悔いなく

2015年女子サッカーワールドカップも幕を閉じました。

日本チームは、予選リーグから調子を上げ、最終的には準優勝という素晴らしい結果でした。(決勝での敗戦は悔しいものでしたが・・・)

その日本チームの選手では、やはり澤選手の活躍に感動をしました。澤選手は前回のワールドカップでは、中心選手として攻守にわたる活躍で、大会MVPを獲得。年間最優秀選手にも輝きました。

今大会では控えに回り、試合途中からの出場でしたが、それでも随所に素晴らしいプレーを見せてくれました。

その澤選手は大会後、「悔いなくやりきった」とコメントをされていました。

その「悔いのなく」とは、試合に出ている時だけでなく、控え選手としてスタメン選手のサポートも全力でする。試合中もベンチから試合に出場している選手にアドバイスを送り続ける。

自分ができることを、試合中でもそれ以外のことにおいても、全てに対してやりきったということなのだなあと感じました。

澤選手ほどのトップ選手ともなれば、控えに回ることは受け入れがたいことなのではないかと思います。そんな中でも、自分の置かれている状況の中で、できることを精一杯勤める。

自分の信念を貫かれた澤選手の姿に、試合結果以上に大変感銘を受けた次第です。

無駄に時間を使ってばかりいる自分自身、反省改良をしていきたいところです。

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見えるモノ、見えないモノ

この世には、目に見えるモノと目に見えないモノがあります。

一本の木に喩えていえば、幹や枝葉は私たちの目に見えますが、地下にかくれた根っこは目に見えません。通常、根っこの存在などは意識もしませんし、正直あってもなくても同じことのように思いますが、では根っこを断ち切っても樹木は存在し得るのかといえば、実際そうではありません。目に見えないところもふくめて一つの命といえるはずで、実はこうしたことは我々人間の命についても同じことなのです。

目に見える今の私達、その命の中には、両親をはじめ無数の先祖といった、目に見えない命の根っこがあるのです。ご先祖がいなければ今の自分だって当然いないはずで、大きな流れの上から見れば、我々の命も先祖の命も一つにつながっていると申せます。

そもそも、我々が生きているこの世界だって、いったい誰が作りあげたものでしょう。人類の長い歴史の中で、無量の先祖達が築き上げたモノの上に、今の私たちは立っています。それなのに、目に見える現存の関係だけを大事にして、目に見えない死者との関係をないがしろにしたりすると、私たちを支えてくれている全ての土台が崩れてしまいます。根っこの切れた樹木はたちまち枯れてしまうように、先祖とのつながりが切れてしまったら、我々の命や社会は立ち枯れて腐蝕していくばかりなのです。

だいたい我々の生きるこの世界には、目に見えないことや、分からないことがまだまだたくさんあるわけで、この世はいつまでも神秘に包まれています。自分なんかにはまだまだ分からないことがたくさんあると、そういう謙虚な心で物事を見つめていかないと、いつのまにか傲慢という落とし穴におちいってしまいます。

ですから、仏教のみ教えでは自分の偏見を飛び越えて、もう一段上にある物の見方を提唱されています。目に見える物と目に見えない物、それらの両面を見つめて、そのどちらにもかたよらない。いわゆる中道という物の見方をして、万物を眺めるようにするのです。

先祖の魂というものに対しても、霊魂というのは肉眼では見えませんが、だからといってそのハタラキを軽視してはダメで、私たちの根元ともいえるご先祖のことを、大事にお敬い申し上げるのです。お墓を大事に守ったり御塔婆を立てたり、更には、上行所伝の御題目をお唱えして、ご先祖のご回向をさせていただきますと、仏様もご先祖方も大変喜ばれますし、それ以上にこちらも気分がホッとして、御法様にお任せしていれば大丈夫と、安心感で満たされてきます。

自力に頼らなくても仏力を頼むことによって、毎日自宅でもご回向がさせて頂ける、こうしたところにもご信者としての有り難さがあるわけです。そうやって、いつもご先祖のおかげに感謝していれば、目に見えない影の力が働いて、私たちの人生が「目に見えて」必ず良くなっていくものです。

7月8月はお盆の時期ですから、自分のご先祖様にねんごろにご回向をさせて頂いて、命のつながりをよく見つめ直すことが大切かと存じ上げます。

 

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