3月で、2年間の京都生活が終わろうとしています。「一寸光陰軽んずべからず」と念頭に置いて1日を送っていますと、とても充実したものとなりました。
最後に、古都の雰囲気が漂う文化に触れたいという気持ちが高まり、このチャンスを逃すと一生後悔すると思ったので、香道の体験に行ってきました。
香道では香りを「嗅ぐ」とは言わず「聞く」と表現します。自然の世界からの贈り物である香木の神秘的な香りを文字通り「聞く」ように静かに心を傾けて下さいと説明いただきました。
香道に使う香木は仏教の伝来と同じ時期の6世紀頃に流れ着いたそうです。そして室町時代には香りを楽しむ宮廷遊戯として一つの形が整ったといわれ、江戸時代になってから現在の香道の形式に完成されたということです。
その聞香様式の一つに組香というのがあります。これは、数種類の香木を組み合わせ、和歌、古典文学、故事来歴などの文物を愛でながら香りの異同を判ずる一種のゲームです。
組香の中の「三種香」で香りの世界を楽しみました。香りの聞き方にも作法があり、一番印象に残ったのは香りを聞いたら、息は下座に向かってはくことです。自分の息と香りと混ぜて聞いてはならないのです。ちなみにそのゲームには勝ちました。
京都は「一見さんおことわり」と、人をすぐに受け入れてくれないという先入観がありました。都が約1000年あったので高級、上品、敷居が高いという雰囲気があります。京都に住み始めの頃はお店の前に来たら足がすくんで、実行するまでに少し時間がかかりましたが、勇気を出して一歩足を踏み入れれば、その先入観はすぐに忘れてしまいました。
私自身お寺に入る前、お寺のイメージは「お線香臭い」「ドンヨリしている」「お化けが出る」「断食する場所」「棒で肩をたたかれる」と偏見を持っていました。しかし、想像と現実は全く違うものでした。思いこみよりも実際にその場所に行くことで、見方が随分かわることがあると思います。
残り少ない京都での時間を楽しみながら、自分の見聞を広げていくことができれば、何かしら東京へ帰ってからも御奉公のためになるかと思い、自分の先入観や偏見にとらわれることなく、色々なことに挑戦するエネルギーを持ち続けていきたいです。
香道もゲームみたいな感じなので、素人でも楽しめるところが良かったです。お寺の御奉公も、誰でも楽しみやすい環境を作って、御奉公の楽しさを直接体験してもらえれば、信心の良さが身にしみて分かってもらえると思います。
佛立開導日扇聖人は御教歌に
「窓のうちに 思ひやるより 木の下に たゝずみまもる 花ぞまされる」
とお詠みくだされて、部屋の中から窓越しに、庭の木に咲いている花はどんなのだろうと眺めるよりも、実際に木の下にいって花を眺めた方が、その花の良さが分かるものだと何事も直接体験することの大事をお教え下されています。
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