所作振る舞い

「一期一会」という言葉があります。これはもともと茶の場の世界で使う言葉で、毎回催す茶会でも一生に一度きりという思いを込めて行いなさいということを説いたものなのですが、人との出会いもそうありたいものという意味で使われるようになりました。

人との出会いを一生に一度きりの出会いだと思って大切にすると自分自身がどう変わっていくでしょうか。

出会いを大切にするということは、人を大切にする気持ちだと言ってもよいはずです。人を大切にするには、相手に好印象を与えられるように、姿勢も良くしなくてはいけないし、言葉も選ぶようになります、顔の表情も意識的に明るくするようになります。

ですから「一期一会」の気持ちで人と接するということは自分を高めて行くことにつながっていきます。でも人に好かれるような姿勢、言葉顔の表情を保つためには、自分自身を監視するモニターのような心の眼、自分自身を客観的に見ることが大事になってくるのです。

これが案外難しいもので常に意識していないと猫背になったり、話し方も言語不明長、顔も無表情になるものです。

開導聖人御教歌にも「言の葉と身の不行儀をたしなめば それで世間の常の人なり」とあるように私自身も日常生活の中でこういったことを意識するのは大変ですが、少しずつ意識して実行してみれば徐々に印象が変わっていくのではないかと思います。継続は力なりですのでみなさんも日頃から意識して実行してみてはいかがでしょうか?

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