チベット

ポタラ宮お隣の中国の国内にチベット自治区というところがあります。有名なダライラマ十四世の故郷であり、たまに暴動が起きてニュースにもなります。

チベット人の人口は六十年前の統計で600万人、およそ日本の20分の1ですが、その中でも僧侶と尼さんが60万人もいたそうです。

つまりチベット人の十人に一人がお坊さんということです。そうした数からも、チベットが
如何に熱心な仏教国であるかが伺えます。
ただ残念にも、およそ60年前に人民解放軍の侵略を受け、共産党政府の激しい宗教弾圧があり、歴史ある僧院や仏像の多くが、その時に破壊されてしまいました。

私も以前にチベットへ行ったことがあって、その現状をこの目で見てきたのですが、山奥の更に奥まで進んでいって、とても人が住めないいわゆる秘境にたたずむお寺へ行っても、仏像の顔の部分が削られりしていて、生々しい無惨な民族闘争の陰をしばしば感じることがありました。

Dalailama1_20121014_4639チベット仏教の法王であるダライラマは、そうした弾圧を避けてインドへと亡命し、それに続いて八万ともいわれる人々が、険しいヒマラヤ山脈を越えたそうです。

チベット高原チベットの元々の国土は、日本の6倍以上の広さで、その殆ど全域が海抜4000mを超えて、富士山の頂上ほどの高さにあります。したがって、チベットを取り巻く自然環境というのは驚くほど厳しくて、人々の生活状況は日本に比べると極めて貧しいモノです。

そんな中で、チベットの人達は生活の苦しみを嘆く様子もなく、ただ仏の教えを心から信じていて、輪廻転生を願いながら、次なる世界へ生まれ変わることのみを祈って、慎ましく素朴に生きているようでした。宗派は違えども同じ仏教徒として、尊敬の念が起こったことはいうまでもありません。

ところが、そんな彼らの純粋な信仰心さえも、社会的な歴史の波と、一部の心ない憎悪の念とによって、瞬く間に飲み込まれてしまったのであります。

祈りそのように私達のすぐ隣の国において、現在でも人々が数奇な運命に翻弄されながら、自らの意志とは違う道を選んで、泣く泣く信仰を手放したり、或いは、純潔なる信仰を貫いて自ら死を選択したりと、無常の風にさらされながら、深い悲しみを味わってきたのであります。

 

こう考えますと、安定した社会の中で生活できるということは、簡単なようでなかなか難しいことだと思えます。その難しいなかで、現在の平和な社会に生きる我々は、余程の因縁に恵まれているといえるでしょう。

東京ですので、こうした深い因縁によって、せっかく安定した生活を送るからには、その日その日をもっと大切に生きて、少しでも真っ当な道を歩みたいものであります。

それなのに、もしもこの微妙な安定にアグラをかくようなことがあって、平和を貪ってばかり自分の好き勝手に生きるとしたら、一体どうであろうかということです。

それでは世の中に対して、申し訳がたたないと思えるはずで、そうやって虚しく一生を終わってしまったら、なんのために自分は生まれてきたのか、全く甲斐のない話となってしまいます。


法華経のご信心にお出会いした私達は、自分の境遇をもっと大切に考えて、御題目を授かった甲斐とか、佛立信者としての生き甲斐を見いだしていきたいモノですね。

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