新聞やテレビを見てみますと、殺人事件や詐欺や虐待、芸能人や政治家の不祥事、国同士の対立など、連日さまざまな事件が連日、報道されております。
このようなさまざまな事件は一見それぞれ違った原因があるように見えますが、その根本にあるものは私どもの貪欲という心に原因となっている場合が多いものです。
私たち人間は欲がなければ生きていくことも、向上することもできませんが、欲を必要以上に貪ってしまうという所があるのです。お金や物を必要以上に追い求め、自分の名誉心を必要以上に押し通してしまう。法律や道徳の上、間違いをしているのではないかと思いながらも貪欲の心が抑えられずに問題を作ってしまうのです。
それは昔から現在にいたるまで、同じような事件が繰り返され、それも学歴や才能や常識がある人さえも問題を起こしていることからも分かる所です。
私たちは、どうしても時代や政治、他の人に原因を求めるものですが、実は、一人一人の貪欲が身近な問題、さらには社会問題を引き起こしているといっても過言ではないのです。
仏様は小欲知足という生き方のみ教えをお残しくだされました。その生き方を実践する方法は、今の時代においては信心の力を強くしていくことだと教わる所です。
貪欲に振り回されず、毎日を平穏無事な生活に、そし社会全体をよくていくためにも、お互いに日々の信心修行を大切に考えていきたいものです。