いよいよ今月末には、本堂の改修が終了し、新しい御宝前が完成する。
先日、乗泉寺では「本堂工事見学会」が開催され、工事関係者や事務局のご信者さんから、本堂改修の進捗状況や今後の見通しについての説明があった。
本堂の中は、御本尊が安置される場所を中心に鉄パイプで足場が組まれており、新しい御宝前の全体像を見ることは叶わなかった。
だが、今回の本堂改修で最もこだわった、御宝前の後ろにある金色の壁を間近でみることができた。
壁一面に貼りめぐらされた金泊、その前面には交互に隙間無く、ぎっしりと積み重ねられたガラスのブリックと木のブリック。その美しさと迫力は圧巻であった。
そして、この壁の下にライトがついており、それをつけると金色の壁となる。
私は、設計の担当者にお願いして、ライトをつけてもらった。しかし、、、思っていた以上に暗く、少し物足りなさを感じた。私は思い切って、その設計担当者に率直に自分の感想をぶつけてみた。
すると、設計者はこう語り出した。
「これは、あえて光を少なくしています。暗がりで光輝く金色の美、つまり陰翳(いんえい)の美を感じてほしくて、そうしたんです」
陰翳とは、光の当たらない暗い部分。かげ。また、色・音・感情などに微妙な変化があって趣が深いこと。
今までに聞いたことも感じたことのない美の境地。戸惑いの色を隠せない私をよそに、設計者はこう続けた。
「古い建物や寺院の奧の奧にある外の光が届かない暗がりの中にある、金襖や金屏風を思い出してみて下さい。何とも力のない、わびしい光線。しかし、そこには何ともいえない美しさと落ち着きがあるでしょう」
私は頷いた。
「あれこそが陰翳の美ですよ。力のない、わびしい果敢のない金色の輝き。このおぼつかなげな明るさが私たちの心を和ませてくれるのです。そして、見る角度によって金色の輝きが微妙に違って見えますから、とても趣深いものとなっています」
キラキラとまばゆい光を放つ豪華絢爛な御宝前を想像していた私にとって、寝耳に水であった。新本堂の完成が待ち遠しくなった。今までに感じたことのない美の世界を、一刻も早く感じたいと思った。
11月より新本堂にて勤行が始まる。本堂でお看経をたくさんあげて、御宝前がさらに荘厳となるよう努めていきたい。そして、悩み苦しむ多くの人たちが、この本堂で癒され、新たな生きる活力を得る場所となることを願ってやまない。
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