私たちの信仰では、教えどおりに御題目をお唱えしますと、必ず現証御利益がいただけるものです。
この現証御利益は、御題目のお力である「経力」と、仏様の大きなお慈悲の「仏力」、私たちの信じる力の「信力」が合わさった時に頂けるのです。
ちょうど、崖の上から仏様が御題目というロープを下界の私たちに下げてくださり、私たちを助けようとされているようなものなのです。
ところが、私たちは浅はかな知恵で、「このロープは大丈夫だろうか?」「引っ張ってくれる人の力は大丈夫か?」と疑ってしまうのです。
この疑いの心が御利益感得の邪魔をして参ります。
疑いの心を無くすためにはどうすればよいのか?
それは、心の如何にかかわらず、口唱、参詣、御奉公を実践することであると、十五世日晨上人は仰せです。
半信半疑でも実践をして、御奉公を続けていきますと、必ず御利益が頂けて、有り難さを実感することができます。
心であれこれ考えても、中々前に進めることはありません。どうぞ、一緒に信心修行をさせていただき、幸せの一歩を踏み出しましょう。
開導聖人御教歌
「うたがひのつみはほろびて信心の おこる所を御利益としれ」