開導聖人御教歌
「手習は坂に車をおす如く 油断をすればあともどりする」
近頃は、御講席にも手押し車を使ってお参詣される方が多くなりました。
けれども、この車を押しながら坂道を上っていく時、うっかり油断して力をゆるめてしまったら、後ろへずるずる後退していってしまいます。
御教歌上の句に示されている「手習い」すなわち書道にもこれと同じようなところがあり、油断をして普段の練習を怠っていると、上手く書けなくなってしまうこともあります。
信心修行も同様で、日頃の口唱信行を怠っていると、功徳を積むことはできません。
何ごとにおいても、油断の無きよう精進させていただきましょう。