開導会体験談 ②

私は去年の9月になるまで、過去5年間にわたって頭に熱がこもるような奇妙な症状に悩まされていました。体は平熱なのですが、頭だけが常に37度くらいの熱を持ち、昼間は頭がぼうっとしますし、夜は2時間おきに目が覚めてしまい、怖い夢も見てよく眠れません。何軒かお医者様にも診てもらったのですが、特に悪いところはないと言われ、辛い症状を抱えながらもどうすることもできませんでした。

 そんな中、去年の9月4日に、同じ部のご信者さんの手術が行われることになり、その成功を願って別院にてお助行をすることになりました。お助行は朝から始まり夕方まで続き、御講師をはじめ多くの皆さまが参加されました。私も10時から4時まで皆さまと一緒に、休むことなく一生懸命お看経をあげさせていただきました。年齢的にはもう若くない私にとっては大変なお助行でした。

 その後疲れが出たのか、次の日から肩の張りが取れず、熱が出てきました。2日後に整形外科に行き診てもらうと、肩の張りは疲れのせいでしょうとのことでした。念のためレントゲンを撮ると、脊髄が少しずれていて、炎症をおこしているかもしれないことがわかり、早速飲み薬と湿布薬を頂いて帰りました。

その日の夜は、お医者様に言われた通り、ずれがあるという脊髄の辺りに湿布を貼って休みました。いつもは2時間おきに目が覚めてしまうのに、その夜は10時から翌朝6時まで夢も見ずにぐっすり眠ることができました。

 翌朝目が覚めると、なんとあれほど悩まされていた頭の熱もすっかり引いていたのです。肩の張りもいつの間にか治っていました。これには本当に驚きました。きっと元々脊髄のずれのせいで生じた熱が頭に上がってきていたのでしょう。これまで診てもらったお医者様では分からなかった原因が、今回のお助行のおかげで判明したのです。もしあの日のお助行に参加していなかったら、私は今でもあの辛い症状に悩まされていたことでしょう。

他のご信者さんへのお助行は、実は私自身へのお助行だったのです。私はこれは偶然起きたことではないと確信しています。御法様からの御利益だということを感得したのです。やはりご信心は素晴らしいものです。他の人のために願うことが、必ず自分自身に返ってくる。改めてご信心というものを教えて下さった御法様に感謝の気持ちがあふれてきました。これからもご信心を続けて行きたいと思います。よろしくお願い致します。(A.O)


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