12月13日お総講御法門

乗泉寺川口日智上人の御法門を拝聴させていただいたことをご紹介させていただきます。尚、内容につきましては私自身の主観も入っておりますのでご了承下さい。

 御教歌:わすれてはおもひ出してはげめども をこたりがちに成ぞくやしき

 “忘れる”というのは、私達が仏様から授かった大切な能力です。しかしながら、物事には忘れて良い事と、そうでない事がありますから注意も必要です。

 当宗ではお金の貸し借りは厳禁です。お金を貸した方は憶えていても、借りた方が忘れてしまうというケースもあります。そうなれば、いざこざが起こり、ご信心に大きな傷が付いてしまうからです。

 また、当宗の信者はご信心の功徳を残すことを忘れてはなりません。ことわざに、「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す」と申しますが、佛立宗では「信者は死して功徳を残す」ことが大事であります。

 (所感)

記憶力は非常に大切なものですから、やはり学校のテストでも記憶力を重視する問題が多く出題されます。子供の頃に、「憶えたものを絶対に忘れない記憶力があったら、テストで良い点が取れるのに」と夢見た人も少なくないでしょう。

 しかし、大人になると、そういった絶対的記憶力にはプラス面もあるが、同時にマイナス面もある事に気付かされます。年を重ねればそれだけ、忘れたい嫌な思い出が増えてくるものです。忘れるという能力がなければ、その思い出は生涯 生々しく私達にまとわり続けます。ひょっとすると、この「忘れる」という能力があるからこそ、私達は日々を前向きに生きていけるのかも知れません。(S.M)

 


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