佛立信者の臨終のスガタ

先日、93才で亡くなった塩野さんは、昭和60年に新座別院に移籍して来られました。その頃から、部内の方々に「塩野さんのおばあちゃん」と呼ばれて親しまれていました。

「塩野さんのおばあちゃん」は、数年前からお一人での外出は控えられていましたが、お寺参詣やお講席も車でお迎えに伺えば喜んでお参詣されていました。ご自宅の御宝前のお給仕も、娘さんに任せることなく、全てご自分でされ、ご尊像のお綿かけ、お綿はずしも最後まで御奉公なさってました。

亡くなる前日もいつもの様に、朝起きると自分で布団を上げ押し入れに片付けて、身支度を整えると、まず一番に御宝前のお給仕をされ、朝のお看経を済ませてから朝食をいただくという、いつも通りの生活をされ、昼食の後、テレビを見ながらお昼寝をされました。

ところがその日は夕看経にも起きず、夕食の支度ができても身動きせず様子がおかしいので、すぐに救急車を呼び病院に運ばれました。そして一日入院して、翌日の深夜に眠るように静かに息を引き取りました。

亡くなる前日まで自分の事は全て自分でされ、毎日欠かさずに上げているお看経もされて、誰の手もわずらわせることなく、眠るように寂光に旅立たれたお姿に部内一同感激して、見習わせていただかなければと思いました。

御教歌
あひがたき みのりにあひて 唱死 する身となれる 我ぞうれしき

信行体験談集 涌出 第25号より


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