開導会御利益談

「初めての甲御講」

ありがとうございます。昨年の十月に初めて、甲の御講をお受け致しました。私は、信行相続三代目の信者です。祖母の代から、乙御講の願主として、御講席は受けさせて頂いておりましたが、甲御講は受けておりませんでした。 

その理由の一つに、甲の御講は連合の皆さんが、大勢お参詣に来られます。我が家のお戒壇を安置してる部屋は、皆さんが入れるだけの広さがありませんので、長年「無理です」とお断りをしておりました。ご信心に対する喜びや感謝の思いはありました。しかし、先のような不安から甲御講を受けさせて頂こうという気持ちには、今一歩踏み出せないでおりました。 

六年前、母が亡くなった後、私は今まで以上にお参詣や御奉公の改良をして、二年前から部長のお役を頂きました。そうなりますと、私は部長として、お参詣将引・お講願主や席主のお勧めをさせて頂かなければなりません。「私自身も甲御講の願主としてお席を受けた方が良いのでは」と戸惑いもある中、でも「やっぱり現状では無理」と自分に言い聞かせておりました。 

そのような時、連合長さんから「部屋の狭さや環境などを理由に御講席が受けられないのは、単なる断り文句であり、お受けする気持ちが足りないからではないか」と問われ、「お席をお受けする気持ちがあれば、たとえ、どんなに狭くてもどんな環境でも、皆さん工夫され、努力してお受けしているのです。その工夫や努力が功徳になるんですよ。」と言われました。 

振り返りますと確かに、お席をお受け出来ない理由を自分の都合で安易に答えていたように思い「これではいけない」と思い切って甲御講を受けさせて頂こうと決心を致しました。 

丁度同じ頃に、私の生活環境が大きく変わる出来事がありました。それは、所属する玉川連合の甲御講にお参詣をさせて頂いた時のことです。急に私の携帯電話にマンションの大家さんから連絡が入り「こちらの事情で申し訳ないが、今すぐに部屋を立ち退いて欲しい。」とのことでした。私は一瞬、頭の中が真っ白になり、どうしたらよいのかわからなくなり、不安で一杯になりました。こうした事情を連合の方々に相談させて頂いたところ、皆さん大変心配して下さり、少しずつですが、気持ちも楽になってきました。 

しかし私が、思い切って甲御講を受けさせて頂こうという気持ちになって、準備をさせて頂いていた最中の出来事でしたので、「何でこんな事になるのか」と少し疑問を持ちながらも、連合長さんのお折伏を改めて思い出し、ただひたすら、無事に我が家で甲御講を受けられるようにとご祈願を続けておりました。 

すると立ち退きをお願いされていた大家さんから、「急なことで申し訳ないことであるから、良かったら新しく建てた所があるので。」と、別の部屋を用意して下さいました。私は、まず第一に「甲御講が受けられる部屋に引っ越しを」という思いでしたので、その旨を伝えた処、大家さんは大変ご信心に理解を示して下さり、部屋の環境も申し分なく、すぐ転居を決めさせて頂きました。 

最初は急な出来事で、不安が重なりましたが、気付けばトントン拍子に事は進み、連合の皆さんに励まされ、御法門聴聞で学んだこと、お折伏を素直に実行させて頂けば、全てが良い方向へ導いて頂け、必ず御利益が頂けることを改めて感得させて頂きました。引っ越しなどもある中で、当初予定していた甲御講の日程も変更や延期をすることなく、喜びと感謝の思いで、私は甲御講の願主となり、お席を受けさせて頂く事が出来ました。 

新たな環境の下で不安はありましたが、初めての甲の御講席は、素晴らしい秋晴れにも恵まれ、御導師に奉修して頂き、連合の皆さんのご協力と沢山のお参詣を頂き、亡き祖父母、両親が間違いなく喜んでくれていると思いました。私は正宗徒になってまだ三年足らずで、ご信者として更なる努力が必要であります。 

本年の総祈願には、「正宗徒各教区三戸増加」と掲げられていますように、一人でも多くの方が、喜びをもって正宗徒になられるよう、私の経験、そしてこれからも熱意をもって、周りの方々にお伝えさせて頂き、お役中として育成の御奉公に励まさせて頂きます。ありがとうございます。(S.K)


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