五月も半ばを過ぎて日中に外を歩いていると、じんわり汗がにじみ出てくるようになってきました。乗泉寺の境内ではゴールデンウィークあたりから筍が生え始め、「竹の子の親勝り」というように、今では古参の竹と変わらぬ背丈に成長しました。
ところで、今春から生活環境が大きく変わった人たちにとって、ゴールデンウィーク明けのこの時期は、「五月病」という病名があるように人生の分岐点になるようです。
意気揚々と新生活に期待をしていた分だけ、社会の厳しさを目の当たりにすると、自我と現実にギャップが生じて環境に適応できず、心がくじけそうになるというのも想像に難くないことです。
新しい環境になって自分のアイデンティティーを問われた時に、これまで自分がどれだけ周囲の助けを受け、家族や友人などに心を支えられていたか、ひしひしと身に染みるのではないでしょうか。
けれども、私達はそんな現実の中で、どうにか自分の立ち位置を見つけ、新しい因縁を大事にしていかねばなりません。
人間は外からの因縁によって幸せにも不幸にもなるものです。自分の因縁をどのように受けとめるかによって、私達の人生がガラリと変わって、良くも悪くもなっていきます。
人との出会いもその一つで、学生時代に良い先生と巡り会えたお陰で、世間から不良少年と言われていたような人が、たちまち更生できたりする。それは不思議なご因縁としか言い様のないものですが、良い因縁に巡り会えるということは、かけがえのない財産を頂戴しているのと同じことだと申せます。
凧揚げをする場合などもそうですが、ただ力任せに糸を引っ張っても、糸が切れるか地に落ちるかで、風の力を借りなければ凧が揚がらないように、私達もあまり我を張ってわがままな生き方をしすぎると、肝心な因縁の糸が断ち切れてしまうわけです。
人生の進み方が無軌道になってしまえば、自らの愚行によって自らを地におとしめる、ということになりかねません。そうした意味でも仏教では、因縁を大事にしなければならない、といつも教えられるのです。
今まで育んできた人間関係はもちろん大切にしなければなりませんが、同時に、新たな人間関係を築きあげていくことによって、そこからまた、無限の可能性がひろがっていくわけですから、あまり悲観的になりすぎないで、心を前向きにもちたいものです。
「竹の子の親勝り」というように、厳しい社会の中でもまれていけば、大人入りもすぐ間近でしょうか。お互いにがんばりましょう。
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