お香のかおり

京都に来て一年が経ちますが、様々な場面で東京とは違う魅力を感じさせられます。中でも折に触れ心なぐさめられるのは、街の随所で焚かれるお香のかおりです。

お香我が国には古来より香りを愛でる習慣がありました。それがこの街で発達し、洗練された事を思えば、当然の成り行きと言えましょうが、住民の暮らしに根付いているのを見る時、改めて文化の力の強さに感じ入ります。

松栄堂、石黒香舗、林龍昇堂。香りを商う老舗は多く、店先を通るだけでも馥郁(ふくいく)とした佳い匂いに包まれます。

室町通下立売上ルの山田松香木店には、におい袋や香木のほか、伏籠や伽羅枕も展示されており、かつてのお妃、姫君たちの暮らしを偲ぶことができます。

の他、光悦や楽歴代の香合もさりげなく飾られ、小さな美術館の趣を呈しています。販売品では白檀の数珠、沈香の扇子なども並べられており、その丹念な細かい技術に驚かされます。

私はこの店の「藤壺」というお線香が好きで愛用していますが、部屋で一息つく時にぴったりの心休まる香りです。これは隣の部屋の友人も気に入り、たまにおすそ分けをしています。皆さんも機会があったら、ぜひお使いになってみてください。

「栴檀の香風、 衆の心を悦可す」 これは法華経序品に示された御文です。

良き教えは、風に運ばれてくる栴檀の香りのように、多くの 人を悦ばせる、という意味です。さらに考えますと、その良き教えは人が弘め、伝えていくものです。やはりそのためには人柄が大切になってまいります。

一度つけたら肌にしみつき、時に強い個性を主張する香水に対し、お香のかおりは実にさりげないもの。ふわりと軽く、しつこくまとわりつかず、良い印象だけを残して消えてゆきます。わが姿もかくありたいものです。

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