伝統をうけついで

20年前ぐらいさかのぼること、乗泉寺では年に三回のお会式と、お正月にお供えするお鏡餅を、教務部で用意をしていました。

去年の暮れに、年末の人事移動が決まって、引っ越しも一段落し、新しい渋谷のメンバーで話しをしていた中で、若手の教務の中からお会式などのお鏡餅を昔のように自分達でやれないかとの声が上がりました。

乗泉寺の長老教務である秋山泉隆師にお伺いを立てたら、一言「できるよ」と仰います。そこでさっそく執事長や執事の方々にご相談をしたところ、若手中心で出来るならやってみればいいじゃないかと、ご許可を頂けたのです。

しかし、いざやってみようとすると、私たちにはどういう手順で準備をすればよいのか、また、餅米をどれくらい用意すればよいのかなど、何も分かりません。そこで立ち上がって下されたのが、泉隆師と執事長です。

泉隆師は頭の中におおよそのことが記憶に残っていて、また執事長は古いレシピを持っていたのでそれを持ってきてくださいました。そして、お二人の指示のもと、道具の確認、お米の発注など、具体的な作業が始まりました。

皆さんは講務館の地下二階にある釜場をご存知でしょうか?今は倉庫のように使用されていて、余ほどのことがないかぎり近寄ることもない場所ですが、昔はそこでお会式のご供養を何万食も調整したり、お鏡餅をついていたそうです。

道具を確認しているときにビックリしたのですが、この乗泉寺にはあらゆる必要な道具がそろっていて、しかもあの講務館でやりやすいように工夫された道具なのです。先人達の努力や工夫にただただ頭が下がる思いでした。

さぁ道具も材料もすべてそろい、餅つきが始まりました!何せ泉隆師以外の若手教務は何をすればよいのかさっぱり分かりません。右往左往していると、泉隆師の怒号が飛びます!「だから馬鹿なんだ」「何やってんだ」「違うだろ」…(>_<)

みんな汗をかきかき、ものすごく熱い大量の餅と格闘し、多少の手違いもありましたが、お鏡餅の型に納めることができ、何とか形になりました。しかし、型にはめてもこれで完成ではありません。しっかり餅を冷やして固めなければご宝前にお上げすることは出来ません。

二日待つこと、本日午前、みんなでドキドキしながら、おそるおそる型をはずしました。するとどうしでしょう!すんごくきれいに出来ているではありませんか!!!外注の業者さんに負けないぐらい、良くできているように思いました!(自画自賛ということで)

自分達が苦労してつきあげたお鏡がご宝前にお供えされた瞬間には、みんな本当に感動して、御奉公の楽しみや喜びをかみしめて自然と笑顔があふれてきました。

今回の御奉公を通じて感じたことは、お鏡を作るという目標に向かって教務部が一致団結し、古き良き伝統を継承していくことが、大変良かったと思います。乗泉寺にはまだまだ良い伝統がたくさんありますので、これからも先輩方から積極的に学んでいきたいと思います。

餅2餅1

 

 

 

餅3餅4

 

 

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餅18

 

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あえて御宝前にお供えしたお鏡餅は写真に載せません(笑)私たちの汗と涙の結晶を、門祖会お参詣の際は是非是非みてください!

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伝統をうけついで” への2件のコメント

  1. 私が沙弥のころは、まだ世田谷別院で自分達でお鏡餅をついていました。
    ぜんぶ終わった後に、大根おろしや納豆で食べるアツアツのやつがうまいんですよね♪
    伝統のご奉公が復活したとの記事を、嬉しく拝見させていただきました。
    泉隆師もさぞかしお喜びになられているのではないかな?
    ありがとうございます。合掌

    • コメントをいただきましてありがとうございます。ご報告が遅くなりましたが、照遠師からお引っ越しの際にいただいた行者にんにくの醤油を、大根おろしにかけましたら唸るほどの絶品になりました!(^^)/それに納豆も、新座でごちそうになったシソ風味のやつを用意したのですが、それにもみんな絶賛でした!
      泉隆師もイキイキとなさっていて、陣頭指揮の下で教務部みんなが異体同心になれました。いつもホームページをご覧頂いてありがとうございます。これからも頑張って内容の充実に努めたいと思います。合掌敬白

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